原子力発電所に対する意思表明
原発に替わる発電所を作らなくても現状のまま解決できます。
まず企業の電気代の定額契約を見直し、家庭と同じように使えば使うほど高くなる仕組みに変えること。そうすればすぐに3割くらいの節電ができますし、ピーク時の電力を少し節電するだけで原発は不要になります。飲食店やデパートなどで白熱電球や水銀灯が使われているのは、電気料金が定額契約になっていて、使い切らないと損だからなのです。
それから最大の問題は使用済み核燃料の行き場がないこと。
高速増殖炉もんじゅも現実的ではありません。よく言われるように、原発はトイレのないマンションです。そんなマンションには住みたくないですよね。原発を止めることは、自分が住んでいるマンションにトイレがなくても、庭や周囲に糞尿があふれていても「何の問題があるの?」と思っている人たちとの闘いです。子どもにもわかることが、推進派の思考回路にはありません。原発を推進するなら、同じ場所で最終処分場も引き受けてください。それができないなら、未来の子どもたちのために原発をやめてください。
モンゴルなど外国に最終処分場を作る計画があるようですが、自分たちで出したゴミは自分たちで処理しなければいけません。というか、当たり前のことです。
ところが、脱原発できたとしても、すでにある核廃棄物とは付きあっていかなければいけません。
全国にある原発を順に廃炉にして、そこを最終処分場にしたらどうでしょうか? 地元の補助金や利権などはもうそのままでいいから、発電から保管業務へシフトするという提案です。海洋投棄(海溝への深海静置)という意見もありますが、耐震設計の建物で地上保管(常に目が行き届く)がベストだと思います。屋根に太陽光パネルを付けたり、風力発電の風車を建てたりして、自然エネルギーで核廃棄物の管理をするのはどうでしょうか?
癒着、天下り、責任逃れ、下請け労働者の使い捨て等、原発ムラの利権構造はまさに日本の暗部を現しています。原発が建っている地域に被差別部落が多いというのも、差別と搾取の構造が隠れています。
だれかの犠牲の上に成り立つ砂上の楼閣ではなく、すべての人たちが自然と共存できる暮らしを目指しましょう。
たかが電気のために、暮らしを脅かされるのはまっぴらです。2011年9月18日
コメント
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