◆花も嵐も踏み越えて
散る花は、梅。嵐は、先週土曜日。普通この季節は、雨が降った翌日に大風が吹くのですが、この日は同時進行。熊谷では最大瞬間風速が20mを超えました。まくれてしまった、あちこちの畑の被覆資材を直したりと、余計な仕事が増えます。
次の日、ハウスの周囲の草取りをしていたら、ぽこっと出てきたのは、5cm位の薄茶色のカエル。寝ぼけて脱力状態。鎌の先で傷つけなかったことを確認してから、また浅く土の中へ戻してやりました。ハウスの中も外も、機械で耕耘するから、ちょうどそのはざ間でゆっくりしていたんですね。
手除草していると、クモもいっぱいするすると走るし、テントウムシもいて、黄色い卵が土くれや葉っぱの裏に産み付けてあったりします。育苗ハウスの中には、夏野菜の苗がどんどん増えてきました。自宅の去年壊れた巣を偵察に来た(?)ツバメの姿も見かけました。以下のような災難もありますが、今年も、春を迎えられたことに感謝です。(泰子)
◆用心棒求む
これでもかと気をもたされた春も、その正体は結局、重症の花粉症でした。多分、私の場合、花びら鼻水とともに去りぬ、となります。
あたりも、色とりどり賑わっています。春の草は力を得てもりもりとしてきましたし、鶏小屋は子育て真っ最中の害獣に襲われています。この時期、山には昨秋の木の実もなくなって、ハクビシン、あるいはアライグマも必死です。鶏を飼い始めて15年余り、もっとも手強い相手です。小屋の屋根の真下の金網をこじ開けて侵入しました。野犬のように、鶏たちを皆殺しにはしません。2度とも、2羽ずつその場で食って、来た穴から逃走。金網を難なく切り裂く、と聞いていたので、とうとうその日が来た、という感じです。
鶏小屋の内側外側と、防御を固めています。でも、これで完ぺきという訳にはいきません。相手の次の出方をうかがいます。
弱った農村には、野獣が次々と襲いかかりますが、よく見ると、人間の影がちらちら垣間見えます。人間が送ってよこす災いといえば、TPPや放射能といった化け物も、もうそこここに、確かにいるのです。(晃)
(上の写真は、「実現させよう原発国民投票」のゼッケンをつけた、近所の若者と羊さん。3月20日、秩父のイベントに出演?して、好評だったそうです。今「みんなで決めよう原発国民投票」の埼玉賛同人会のホームページ http://saitama.kokumintohyo.com/ (「国民投票 埼玉」で検索してみてください)のトップを飾っています。下の写真は、同じ日の寄居町の玉淀河原、若者たちのラップミュージック満載のイベント。右端のおじさんが晃で、原発や放射能のことなど話して国民投票の署名いただきました。)(4月2日記)