◆アライグマごっこ
梅雨明けをはさんで、「もう声もない」と配達先でお聞きしたほどの猛暑、その暑くて眠れぬ夜のあと、寒くて眠れぬ夜が続きましたが、みなさま、お変わりありませんか?
私たちも、半ばもうろうとして生き延びながら、夜はアライグマの張り込み捜査もこなし(一晩で4匹も出会ったことも)、今朝は今年4匹目のアライグマの捕獲に成功し、最後のトウモロコシを守り抜いています。別の畑の、1~4番目までのトウモロコシは、何百本と食われました。近隣の家庭菜園の方々も、一晩で何十本もやられたと嘆いている、このアライグマ禍。うちで初被害が出た5年前から、寄居町全体では360匹が捕獲殺処分されているそうです。その何十倍のものたちが生息していると考えられますので、プロの大農家は、電気柵の設置を余儀なくされています。
私たちのような零細農家は、空振りにもめげず、唐揚げ・ウィンナー・バナナ・リンゴ・ゆでた、あるいは干からびたトウモロコシなどと、エサを工夫し、自前で購入した檻で1匹ずつの捕獲(前回は、子どもが2匹いっぺんに入った、ラッキー!)をめざしています。食べ物とすみか(使われなくなった物置や家屋、これが農村部には多い)があるかぎり、根絶は難しいです。(泰子)
イタチごっこになりそうな作戦ですが、確かに夜道でアライグマを見かけたりすると、なんだか楽しいものです。うちでは、彼らのことを「アライさん」と呼んでます。(晃)
◆ヘビから取り戻した卵を食す
私の頭は、ますます統一感を欠いたまま、雑草ばかりが所かまわずはびこり出し、風通しも悪く、見通しも効かないありさまです。
潜在的熱中症と命名しました。
折りよく、大蛇から卵を取り戻したので、朝食に目玉焼きにしてもらい食べましたが、効能は今のところ現れません。この行為に、いかがなものか、と、眉をひそめる方もいらっしゃるでしょう。鶏小屋で卵をいくつか丸飲みにした長さ2mを越えるアオダイショウを、叱責したところ、逃げ出す前に、飲み込んでいた卵を1ヶだけ吐き戻して行ったのです。少し迷いもありましたが、結局、神話的衝動に身を任せたわけです。(晃)
◆夏野菜いろいろ
(野菜メモをこまめに作って貼り付ける余裕がないので、参考にしてください)
★トマト ~ 今は、ハウスで唯一病気にならない「ルネサンス」という品種が中心です。非常にデリケートで、割れやすいので、早めに取って追熟させることで出荷にこぎつけています。酸味もあり、肉質もよく、美味。あとは、露地でいつもの、調理用の楕円形の「クッキング・トール」、生食調理兼用の丸形の「サンティオ」、大玉の「麗花」。新顔の小さい楕円形の「ジュリエット」は少しだけ。完熟した調理用トマトは、ザク切りして炒め物に加えると、「味のもと」となります。どれも、おうちでお好みまで追熟をしてください。
★ナス ~ 普通のナス、長細い「マー坊」というナスに加えて、縞模様の「リスターダ デ ガンジア」。オーガニックのスペインの伝統品種、あまり取れません・・・が、きれい。
★夏の葉物 ~ バジルやシソと同様に、網をかけて収穫のたびに開閉し、虫害を防いでいますが、もぐりこんだ毛虫やイモムシ、カメムシとその卵にはしょっちゅう出会いますし、この間は産卵中の蛾にも会いました。
モロヘイア、ツルムラサキは、ゆでておひたしやゴマ和え、エンサイは、炒め物、というのが定番ですが、種のカタログに「エンサイの煮びたし」のレシピが載ってました。ダシと調味料を煮立てて、刻んだ油揚げを入れ、エンサイを入れたらさっと火を通して、冷まして味を含ませる、というもの。案外いけます。
(7月23日 泰子)