◆この夏が終わるなんてムリムリ
飛行機がむやみに空をひっかく音がして、昼寝から醒めました。今日は雨が降るかもしれないと、内々心で思いました。仕事をしていると、いつも雷雲がやってくる方向は音沙汰無しだけれど、そこここにいる入道雲が少しずつ近づいてくる気配です。内々心は、しめしめと思い始めているのですが、「オレがズブ濡れになるまで信じない」と心に決めているので、空を見上げないようにして、除草を続けていたのでした。
ポツポツと落ちて来ても、雷がとどろいても、「何のことやら」と無関心を装い、雷雲の本気度を試しているのです。あげくに、まことズブぬれになって、あたふたと色々雨じまいをして引き上げてきたのですが、内心は、素直に喜ぶどころか、現実を否定し続けています。
学ぶことができなくなった私は、この夏は決して終わらないと、今も思っています。打ち負かされると、人はこうなるのだな、と、休息を希求しながら、ながめているのです。(晃)
◆もとのもくあみ
8月が日照りなのは珍しくありませんが、今年は7月に入ってずううっと、梅雨明け前からほとんど雨なしでしたので、以上のような現象が人に起こるのもしようがありません。
人ではないモノにも、色々な現象が起き、まずは、購入半年余りのパソコンが壊れ、奥歯の詰め物が取れて歯医者通いとなり、はては、もともと年代ものだった畑の井戸のポンプが壊れてしまいました。注文した新品(痛い出費)が付くまで、ポリタンクで水を運んで育苗しています。畑には井戸も電気もなかった、20年前を思い出しながら。
田んぼも何十年かぶりの干上がり方だったそうですが、1回の雷雨のおしめりなど、水脈にも届かず、あいかわらず猛暑が続き、畑は、元のもくあみ状態になりつつあります。それでも、種をまき、苗を育てて植えています。
夏は終わらないけれど、お盆が終わり、夏野菜たちの収穫ピークも過ぎました。お盆でお休みの方もいらして、有り余る野菜の始末に困ったのもつかのま、これから秋冬野菜が一つずつ登場してくるまでの間は、野菜セットのやりくりに苦労することになります。
暑い中、野の扉の野菜セットをせっせと料理してくださった皆様には、感謝の気持ちがいっぱいです。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
★久々のさし絵は、もうすべきことはやってしまったのか、庭で見つけた動かないセミを、帰省した娘が描いてくれました。(8月20日 泰子)