7月27日
誰かが、今回の震災及び原発事故に態度を表明することは、”踏み絵だ”と言うのを聞きました。
まさにその通りだと感じました。
私達、百姓、農業者、広く土に関わる者は、互いに、踏みつけ合っていたのだと、今更ながら思います。
私達が見過ごして来たこと、黙っていたこと、正せなかった過ちが、今回の大事故、放射能禍を招きました。
私達が踏みつけた絵は、土壌であり、風景であり、そこで暮らす、我らと同類の人々の姿でありました。
今、私達は、一枚の絵の前に立たされています。これまで同様、そ知らぬ顔で、それを踏みつけるか、拒むのかを、おのおの選ばなければなりません。
黙って看過することは、踏みつけること。
百姓、農業者を、これまで通り黙らせておこう、という、政官財界の手先とは、決別しなければなりません。
先達が無理強いされ、骨身に滲みた物言わぬ風潮を振り払い、か細くとも未来につなげる、輝かしい遺産が、まだ、あるはずです。