◆ 早熟な冬の破れ目
ちぢこまった体で、「太陽は、仕事を思い出してほしい」と、陰気に願っています。
そして、おやっと思い、ひょっとして、とも考えます。大寒を挟んでの三日続きの曇天と慈雨は、破天荒な吉兆かもしれません。
冬はかなり疲れているのです。ここぞという所で、踏んばれず、底はしれているという感じです。
ここで、はたと考えてしまいます。 では、春が来たらどうだっけ? 春が来たら・・・・・ 春が来たら、それだけで嬉しい。
えーっと、着ぶくれから解放されるし、凝り固まった体が表面からだんだんほぐれて、少し若返った気になる。鶏は卵をホイホイと産んで、種を蒔けばポンポンと発芽する。作物の成長のさまは、心地よく、我らが尻を叩いてくれる。
こうして春が来ます。例年よりも早く、昨年とは比較にならない目ざましさで。(晃)
◆ 町議会への請願
以上は、「ここにもいた! 無責任天気予報!」でした。私は、「実況報告」に徹します。
私たちが参加する「寄居町耕す人の会」は、3月の寄居町議会に、以下の請願を提出します。
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件名 原発国民投票の実現について
要旨 原発国民投票の実現を求める意見書を国会・政府に提出していただきたい。
理由
3・11福島第一原発による災禍の全容は未だ明らかにされず、放射性物質も放出され続けており、事故収束への見通しは立っておりません。また、汚染された地域で暮らす人々への支援は、やっと始まったばかりで、怒りと不安の毎日を送っております。
私たちの住む寄居町にも、多量の放射性物質が降下(注)し、農地等への汚染、農産物への風評被害が起こり、消費者にとっても内部被爆の不安や懸念が生じました。特に乳幼児をもつ親にとっては、心配し憂慮する毎日です。(中略)
私たちの思いは、「今後の原発の在りようを決める権利者は、万一のときには子供の命、故郷の喪失、農業牧畜漁業の崩壊を賭けなくてはならない、国民一人ひとりである」ということです。(後略)
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昨年から準備を重ねていましたが、議会への紹介議員も決まり、町内での署名活動も進んでいます。
昨年12月30日発表の「重要案件についての国民投票、原発に関する国民投票についての朝日新聞の世論調査の結果」によれば、実に7割近い国民が、原発国民投票の実現を望んでいるそうです。大阪市では、「原発市民投票」の条例制定を請求する署名が、6万筆以上集まり、実現に向けて進んでいます。東京でも「原発都民投票」の署名活動が実施中です。
ここ寄居町で、この請願が成功すれば、全国の公正を求める人々を勇気づけ、ほかの地方自治体も後に続くかもしれません。ということで、春を待ちつつ頑張っています。(1月23日 泰子~さし絵は「角」)