昨年の12月下旬から、降水量ゼロが続いていましたので、先週の何度かの積雪は、「いいおしめり(良いお湿り)」でした。
でも、再度の雪マークの点滅が、収穫や作付けの邪魔者にしか見えないのは、百姓の勝手、ではあります。
この時期、1年の間で一番、農作業が「ヒマ」ですので、この辺の仲間も、畑に厩肥をどっさり持ち込んで土作りする者あり、ハウスを建てる者もあり、味噌の仕込みする者あり、です。うちも、里山で落ち葉を集めては畑に積んでいますし、味噌も今週仕込みます。今朝は、糀にする米を一斗(14キロほど)を洗って明日の糀つくりに備えました。えんえんと洗っていると、ああ、このお米は、去年吉田さんの田んぼで、翼君が草取りとかでお手伝いしたものだったなあ、と、今は栃木で頑張っている翼君の姿など思い浮かべました。
そして、翼君も一緒に去年の今頃作っていたパン小屋を経て、「ノラのパン」が、大きく生まれ変わろうとしています。パンの製造販売の営業許可を正式に得るための施設の建設に動き出しています。まずは建設予定地に建つ小さなハウスの解体から始めます。許可を得て長く使える施設を目指していますので、これまでにない大仕事。 「畑に一番近いパン屋」の誕生まで、気の抜けない日々が続きます。
■ 光の春
先週あたりから、ヒタヒタと、光が満ちてきた感じです。
1月から日が伸びているのは、小学生でも知っているけれど、毎年のように体に実感はないし、春が来ることすら疑っていました。でも、今日(13日、日曜日)は、今年も約束は果たされるんだ、という安ど、と、喜びで、うきうきしました。野菜や鶏達もきっと何か、感じるものがあることと思います。生きもの達すべてに、いきわたる春。
海はもちろん、大気や、光にも満ち引きがあるのは、はかないけれど、かなりな希望を与えてくれます。(この項のみ、晃)
■ 鳥インフルエンザその後
鳥インフルエンザの発生が続いています。11例目がでた宮崎県では、これまで90万羽を越える鶏が処分されました。今年の冬が寒いので、暖かい宮崎県へ渡る鳥が増えているのだろうか、という話も聞きましたが、どこでも起こりうることということで、先日は、山口県の公園で飼育されているハクチョウなど400羽が処分されるということもありました。
ここ寄居町では、独自の対策として、消毒用の消石灰が、営利養鶏を行なっている20件ほどに配布されました。うちでも、自宅の、エサの攪拌機などがあるエサ小屋の周りに散布しました。里山にある鶏小屋は、野鳥そのものの侵入はできないようになっていますが、基本的に開放型の鶏舎ですし、畑の野菜をたくさんおやつに食べさせていますので、隔離・消毒というものは、はなから考えていません。
でも鶏たちは、毎日元気に土の上を走り回って、寒くても頑張って卵を産んでくれています。(2月14日 泰子)