「遺伝子組換えセイヨウナタネ、トウモロコシ及びワタの第一種使用等に関する承認に先立っての意見・情報の募集」 というものが、平成23年5月23日農林水産省消費・安全局より出されています。
★農水省のパブリックコメント募集のページは、ここにあります。
★この案件についての詳細は、総務省のイーガブのこのページにあります。
後者の中の「意見公募要領」によれば、この「第一種使用」というのは、「一般ほ場での栽培など環境中への拡散を防止せずに栽培等を行う場合」ということです。
農水省は、「生物多様性影響が生ずるおそれはないと判断」し、このままでは、遺伝子組換え作物が、普通に、日本の農地で、何の拡散防止措置をされずに、栽培されることになります。
私は、これに対して、本日、以下のような意見を提出しました。
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今回の構図は、原発が推進された時と同じです。
反対する科学者が警鐘を鳴らす中、密室で結論が出されようとしています。
国民全員が、将来遺伝子組換え作物に取り囲まれ、否応なく隣り合わせの生活を強いられ、影響を簡単に排除できない可能性があるのに。
それについて、よく考え、一人一人が答えを表明する機会もないまま、知らされもせず、置き去りにされています。
人智は浅はかで、目先の利益のために、視野は狭くなり、悪い可能性をすべてを検証する力も失ってしまいます。
遺伝子組換え作物の普及販売を目的とする営利企業は、今後、少なくとも百年に亘る、一つとしてもれることのない、実証研究をするべきです。それを全ての人に細大もらさず明らかにしたなら、すべての人が自分の考えを持てるようになる時を待ち、公明正大な選挙で、意志を表示する場を持てばいいでしょう。
国民は、急いで、この重大な結論を出す必要性をまったく感じていません。
以上
伊藤 晃