よく降りました。5月としては、各地で24時間降水量と72時間降水量が観測史上1位を更新したようですが、ここ寄居町も。
年明けから乾き基調でしたので、たっぷりと水を湛えて、ずぶずぶの畑で足を取られて難儀しても、まあ、いいかな、と思えます。
すでに、昨年超大発生して苦しめられたヨトウムシが、ネットの中の小松菜をかじっておりますので、この雨で、目に見えない生まれたての幼虫達が溺れ死んだかな、と、これも、しめしめという感じです。
記録的に早い、という、先週の梅雨入り宣言でしたが、低温と日照不足で、遅れている野菜たちの生育が、またまた遅れ続ける予感もします。セット野菜では、今年は、エンドウ類が不作、ブロッコリーやカリフラワーも低温のせいか不調です。キャベツやレタス類は、ほぼ順調に続いていましたが、これからは過湿による病害が心配です。
早く、力強い夏野菜たちが登場してくれることを願って。(写真は、カリフラワー。微妙に、「異常花蕾」っぽいですが、きれいです。)
◆ツバメの復興
10日ほど前に、東北の石巻に炊き出しボランティアに出かけた、近所のグループ(研修先の「皆農塾」)の報告会がありました。(詳しくは、こちらの「畑ごよみ」にあります)
2ヶ月経っても、被災地では、想像以上に、厳しい状況が続いているようです。生活の再建に向けて、少しずつでも進みますようにと、祈ることしかできません。
うちでは、今、ツバメが頑張っています。去年一昨年は、無事にヒナが巣立った、うちの玄関にあるツバメの巣。今年は乾燥していて補修がうまく行かなかったからか、子育て中に巣が壊れて、ヒナはみんな死んでしまいました。でも、同じカップルなのか別なのか、わかりませんが、すぐに巣の再建を始めました。ずうっとはらはらしたり、激をとばしておりますが、間に合うでしょうか・・・
◆町への要望の件
さて、5月17日に、寄居町長と町議会議長あてに、「町内の土壌及び農産物への放射能汚染実態調査を早急に行なっていただきたい」という要望書及び陳情書を連名で出したことはお伝えしました。
少数であっても、町を動かし、そのいくつかの町が県を突き上げることで、事態は少し動くのだと思います。
23日に、埼玉県は、県内約100カ所の校庭や園庭で大気中放射線量を測定し結果を公表する(これまでは、さいたま市のビルの上の1カ所だけ)、自前の測定体制もほぼ2倍にする、と発表しました。初動の大きな遅れは否めませんが、県知事の言うように、「長期戦」が始まりました。(県知事の記者会見の内容は、こちら)
(6月1日 泰子)