「梅雨入りしたって言ったって、ちっとも降らなかったねえ。
6月なのに、39度とかになっちゃって。
それから、もう梅雨明けだって言って、それりゃあ暑かったよね、夏だもの。
猛暑日連続10何日か~、畑は砂漠だよね。
そしたら台風が来て、そりゃあ、水がもらえたのはうれしかったよ、元気も出たよ、いいとこ見せたよ。
でもね、それから全然晴れないもの、戻り梅雨っていうの?
やっぱり水だけっていうとね、腹は減るよね。
まあ、おてんとうさんは気まぐれだから。
もう、先は長くないし、跡継ぎも育っているようだし、あんまり文句言ってもね、しょうがないよね。」
と、キュウリが私に言いました。
◆「ノラのパン」小屋、ほぼ完成
先週、最後の大仕事、パン焼き釜の搬入がありました。
この1ヶ月あまりは、職人さんや業者さんが、入れ替わり立ち替わり来ていまして、色々な調整などもあり、一つのものを形にする大変さを思い知らせれました。(私はほとんどタッチしておりませんが)
これが、「かま」です。30Lのミキサーも入って(ともに中古再生品)、9月からの開業で、生まれ変わって大きくなった「ノラのパン」をご披露できると思います。どうぞよろしくお願いいたします。
(1枚目は、搬入の際の写真。4トントラックから下ろす。2枚目が、「かま」。3枚目が、ミキサー。4枚目は、旧パン小屋。長雨で、ヨシズが崩れ落ちた。ぎりぎりセーフ。これから、戻り夏。)
◆セシウムの循環
牛肉のセシウム汚染については、皆様もご存知と思いますが、先週25日付けで、農水省から、「高濃度の放射性セシウムが含まれる可能性のある堆肥等の施用 ・生産・流通の自粛」という通達が出たことについては、知らない方が多いと思います。
「原発事故に伴う放射性物質の降下の影響で、原発周辺県で水田に放置された稲わらから、高濃度の放射性セシウムが検出されており、当該稲わらを給餌された牛のふん尿やふん尿から生産された堆肥が高濃度の放射性セシウムを含有する可能性があります。また、原発周辺県の植物性堆肥原料(樹皮(堆肥用に限る。)、落ち葉、雑草等)から生産された堆肥についても、同様の可能性があります。」
ということで、東北・関東および新潟県、山梨県、長野県及び静岡県の17都県について、この自粛の要請が出されたのです。基準値が制定されれば、それ以下の汚染度の堆肥などは、施用・生産・流通することになります。
うちでは、いわゆる堆肥を購入したり使用してはおりません。しかしながら、有機物の循環で持続しているはずの農業にとって、このセシウム汚染がいかに重大な危機であるかは、強く認識します。(8月1日 泰子)
初めて開かれたその戸が、
二度と開かれませんように。
人は敬意をはらい素早く通り抜け、
辿り着かなければなりません。
その戸が、
誰かの傷口だからです。