◆作付け本番~「国民投票」のパンフレット
昨夏、数千年に一度の、猛々しい夏にそう遇し、「こんな夏は二度と乗り切れない」と思い、
世界の気象が、何か一線を越えて変動しているのでなければ、残された生涯で、こんな夏はこれきりだと、納得、安堵しようとしていたのですが、この夏の、気温の激動、厳しさは、あまりよくない証となりそうです。
とはいえ、お盆が過ぎれば、秋冬野菜の種まき、定植は、本番スタートです。
さて、本日より皆様に、私達が賛同人として参加する、「みんなで決めよう原発国民投票」の、パンフレットを入れさせていただきます。ぜひご一読ください。 署名などに協力して下さる方、声をおかけ下さい。配達の際には、署名用紙を携行しています。(晃)
◆セシウム汚染その後
2007年(最高気温40.9度を記録した)の夏には、「ベルトが切れた」夫が、今年は、3・11以来体重を減らして、「ベルトの穴がなくなった」夏を、経験しております。
7月末に、農水省から、「高濃度の放射性セシウムが含まれる可能性のある堆肥等の施用 ・生産・流通の自粛」という通達が出まして、8月頭には、「放射性セシウムを含む肥料・土壌改良資材・培土及び飼料の暫定許容値」が設定されました。
肥料・土壌改良資材・培土については、400ベクレル/kg(製品重量)。牛、馬、豚、家きん等用飼料は、300ベクレル/kgです。
この間、ホームセンターや種苗店から腐葉土や苗土が消えて、西日本産のものになったようですし、うちでも、鶏のエサの今年産の「くず小麦」が、放射能検査待ちで、例年より半月ほど遅れて納入されました。
待っている間のある夜遅くには、埼玉県熊谷家畜保健衛生所という、養鶏家を指導する役所から、暫定許容値を越えていないか確認された飼料だけを使ってください、という電話もありました。
これから本格的に出荷が始まる、お米についても、検査が広く行なわれているようです。
身近なところでは、近所の先輩農家の今年のジャガイモと卵を、秩父のパン屋さんが独自調査して、放射性物質は不検出(検出下限=1ベクレル/キロ)だったという結果が出ています。同じパン屋さんが、隣の小川町の今年の小麦と、栃木県のライ麦20%を使ったパンも検査していて、やはり、不検出だったそうです。
このような自主的な検査は、一つの検体で、2~3万円の検査料がかかります。うちでは、自分達でやったことはなく、町や県に要求してきました。 検査することの意味と結果を、問いつつ、これからも、過ごしていかなければなりません。
(8月15日 泰子~さし絵は、照手描く、ドライフラワーらしい・・・)