降るものは、拒めず
昼食後、北西方向の雲がただごとでない様相なので、パソコンでもう一度雷雲の動きを見てみる。昼食前とは一変していて、勢力を増大させながら迫りくる雷雲画像を確認する。念のため、竜巻予報をクリックすると、レベル2を示す桃色が、ここいらへんを直撃する予報が示される。
わが家の北西側は、はるか先まで開けた畑なので、この方角の窓を開け放ち、雲の動きを観察することにした。
墨色の雲の、最先端下部に、白くうねる形の竜の姿をした雲が、進行方向と直行する方向に体を向け、猛烈なスピードで近づいてきた。様相はものすごいのに、微風程度でおだやかだったあたりが急変したのは、竜が頭上を越えようとしたときです。
ほぼ30分にわたって、ひょうは降りました。畑の光景を思い浮かべながらも、何もかもを打ち付けるけたたましい騒音の中で、眺めつづけるだけでした。
ただ配るばかりの天を頼りに生きている我々は、顔は笑って「天の配剤とはいえ、丸薬がちと大きすぎた」、などとやり過ごすのだけど、地域ではもっとも頼りがいがあった最古参の引退が始まっています。ささやかであっても、明るい花道が用意されてしかるべき時に、天も地も次々と容赦なく、残酷ですらあります。
せめて、人の手による背信行為、裏切りは改めたい。
6月の地方議会が始まろうとしています。不相応と思えぬ、我ら(「寄居町 耕す人の会」)の声が、寄居町議会議員の耳に届くことを願っています。(注 この項については、この記事を参照してください)
次週は、ひょう害に関して、冷静に状況を詳細にご報告いたします。(晃)
(次の写真は、サムネール版を順番にクリックしてください。①うちの縁側から ②雨どいの下 ③パオパオが突風ではがれた白菜 ④パン用小麦ニシノカオリ(この後も毎日どんどん身が落ちる) ⑤2日前に被覆資材を外して支柱を差したナス
以上は、5月28日(月曜)の寄居町での「100年に一度」のひょうを受けてのつぶやきでした。写真を見て少し想像していただければと思いますが、今後長きにわたっての、野菜の不足、質の低下などが、予想されます。どうぞ、ご理解いただくようお願いいたします。(5月30日 泰子)