以下、前記事に続き、TPP関連の晃の文章です。契機となったのは、「原発国民投票」の運動に、どう関わるかについての話でした。「菜園・野の扉」が参加している、埼玉賛同人会のサイトは、ここにあります。埼玉は、全国でも有数の活気ある賛同人会です。また、私たちは、去年、地元の寄居町で、「原発国民投票の実現に向けて」という請願を議会に提出する運動をしました。(関連記事は、2012年2月の個人ブログの記事、2012年5月の記事、2012年6月の「菜園たより」)
資料として、末尾に、東京新聞2013年4月12日の記事(1面見出しは、「茨城・栃木の乳製品全滅~TPP19 道県が独自試算)。3面見出しは「農業打撃・地域消える~生産・流通全体に波及」)と、「季刊・地域」(農文協)2013年春号の記事(TPPへの警鐘~米韓FTA発行から一年、今韓国で起きていること)のスキャン画像を添えます。
あと、今精力的に更新されている、「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」のサイトを紹介します。ここです。落語でわかるTPPの投稿が面白いです。(4月13日 泰子)
今なすべきことは何だろう。
原発をとめたいという個々人の思いは、社会、国家の仕組み以前のきわめて個人的な思いです。
3・11以降、この国の大多数の人々が、この思いを共有しているとき、民主国家に暮らす人間として、民主主義を活用し、諮問型であっても国民投票を訴えることは、最善の方法と思われました。
ただし、国民投票を懸念した人びと同様の思いもあり、「自民党などの改憲勢力が動き出す前に」というのが前提でした。
現状はどうでしょうか?
我々は、国民投票の呼びかけを、いったん封印すべきです。私はそうします。
世界は動いています。その動きを作る一大勢力は、残念ながら、為政者と大マスコミです。私たちはどうしても後手に回るような世界です。
真正面から、堂々とやっているはずが、構図は変わっています。原発を生み出した欲望が、あからさまな姿で、世界を作り替えようとしています。
TPPのことです。
私たちの目標は、ここでも、強欲を抑制する普通の倫理(民主主義といった概念を含む)を世界の中心に据えることです。
TPPに参加することは、民主主義どころか国家主権を明け渡し、国土および国民生活を一部資本家に差し出す愚行です。
単に少数農家の経営のことを言っているのではありません。この国の底力の問題なのです。食料自給問題よりも根深い、自主自立といった言葉を不可能にする、私たちだけのものでない歴史的財産を放棄する、堕落に関することです。
単なる首切りでもない、いわれのない大虐殺ではないでしょうか。国家が、県の役人が、淡々と首切りを通達する。ほとんどのマスコミはこれを報ずることもないのです。
人々は、この国の息の根が止められようとしていることに無関心です。そうでなければ、気づいていません。
海の向こうではなく、この国の真ん中に想像もつかぬほどの破壊を手引きする者がいます。
このままでは、帰り道を失うばかりか、この国土は、まるで、モンサントの庭になります。