前の記事のコメント
http://nonotobira.typepad.jp/blog/2006/08/post_c25f.html
で、静岡のte-teさんが、「イボ果」にならない品種=武蔵野種苗園のスターライト、を教えてくれました。
私の話を聞いた(ブログは読まない)夫が、「イボ果になる原因は、品種なのか、調べたら」というので、「オクラ イボ果」で検索かけたら、以下のページが出ました。
☆九州の熊本県農業研究センター・天草農業研究所
http://ss.knaes.affrc.go.jp/kyushu_seika/1996/1996311.html
には、「多収品種にはイボ果が多く、緑の濃い収量の劣る品種の方がイボ果が少ない。」ということで、カネコの「ガリバー」などの品種が推奨されていました。
☆四国の、阿南農業支援センターの
http://ourtokushima.net/fukyu/memor.php?s=13&b=57&i=240
には、「 防除:イボ果(スジ状のイボ)の発生が多くなっていますので、アザミウマの防除を心掛けてください。アザミウマの防除は、7~10日おきに、芯部、幼果を重点に薬剤散布をしてください。」とあり、すわっ、アザミウマか、と思ったら、
☆農文協
http://lib.ruralnet.or.jp/boujo/s/okura.htm
には、ミナミキイロアザミウマに取りつかれると、「展開葉の葉脈に沿い微細な白斑。果実表面はすすを帯びたようになる」とあります。
☆農業学びネット とくしまアグリテクノスクール(徳島県立農林水産総合技術支援センター農業大学校)の
http://ourtokushima.net/manabinet/abbsr.php?s=10&b=50
には、「葉が大きく、肥料が効き過ぎ樹勢が(よ)くなりすぎると、通称「イボ果」の発生も報告されておりますので追加しておきます。」との記述があり、
なにがなんだかわからなくなります・・・・
僕の発言を詳細に詰めてくれて申し訳ないです。
品種でかわせるということの背景には、栽培方法も関わってくると思います。
密植であることが最低条件になるかと思われます。
僕は多肥栽培ではないので、10cm程度の株間で2条植えです。
慣行栽培では、例えば株間15cmで3~5粒播きの2条植えが多いかと思います(記憶定かではないですが)。
そこには、オクラの実を軟弱なまま収穫するという意図があると思います。
僕の有機仲間が、オクラの樹を大きく茂らせてその実を収獲してみると、どうしても固めの実になってしまうとのことでした。
だからこそ、樹勢をあまり強くしないためにも密植がよいのです。
そのことといぼ果の因果関係があるかもしれないですね。
樹勢が強いほうが出るかもしれません。
少なくとも、密植栽培で、品種を選べば、かなり軽減できるとは思います。
投稿情報: te-te | 2006/08/27 10:58
追記です。
今、ルーラルネットで調べました。
農業技術体系の野菜編 第11巻 特産野菜 (栽培の基礎) 特産野菜 77~90ページ 栽培の基礎 オクラのページに以下の記述がありました。
いぼ果
莢の表面にいぼ状の小突起が発生したものをいう。発生の多少は品種による差が大きいが,肥培管理,気象条件などの影響と考えられている。草勢からみると,過繁茂で発生する。一方,草勢か弱くなっても発生が多い。低温と少日照でも発生が助長され,いろいろの要因が関係していると思われる。
防止対策としては,極端な密植をさけ,温度,湿度,肥培管理を適切に行なうことと,発生の少ない品種を選ぶことである。
投稿情報: te-te | 2006/08/27 11:16
te-teさん、丁寧なコメントをありがとうございました。
ルーラルネットも利用されているんですね。私は、無料体験で使ったことがありますが、会費の元を取るほど使えないと思って入っていません。こんなときは便利ですね。「正解~~~」という感じです。
ふだんは、私のブログももちろん読まない夫に、昨日読んでもらったら、
「結局、夏バテなんじゃないか。バランスを失っているサインなんだろう」
「イボ果が出にくい品種っていうのは、『鈍感』なんだろう」
っていうようなことを、つぶやいていました。
「温度,湿度,肥培管理を適切に行なうこと」は、できそうにないので、「発生の少ない品種を選ぶこと」になりますが、確かに、皮が硬い実になると思います。
それを、密植で防ぐ、となると、今度は、虫がひどくなるのではないかと思いますが。株間10センチには驚きました。
うちは、30~40cm(背が2mを越える品種は)、2本立ちにしています。この辺はみんなそんな感じでしょうか。
投稿情報: とびら | 2006/08/28 05:07
密植で徒長気味に育てると言うのはオクラ農家が使う常套手段のようです。株間15cmで5-6粒蒔きと聞きました。僕は勇気がないので株間30cmで4-5粒蒔きでやってます。確かに色が淡く,大きくなっても柔らかい実が採れます。虫がひどくなると言う印象はないですね。品種はスターライトです。イボ果は,木が元気ならほとんど出ませんね。
投稿情報: かぜだより | 2006/08/28 07:24
かぜだよりさん、ありがとうございます。
「勇気」とは、どういうことを指しているのでしょうか。
「株間30cmで4-5粒蒔き」で、結局何本生かすのでしょうか。135cmマルチで、2条作っているんですよね。
「虫がひどくなると印象はない」ということは、「数打ちゃ当たる」(の反対か)で、たくさん植わっていることで、逆に虫の密度が減るということでしょうか。
本場のオクラ農家の栽培の様子の写真を捜して見ます。どうも、イメージできないので。
投稿情報: とびら | 2006/08/28 13:23
4-5粒蒔きで,残った物は全部残します。そうすると木が太くならず,実も徒長気味になります。15cmくらいあっても柔らかいですよ。
株間30cm1本植えと比べて虫が増える印象はない,という意味です。
投稿情報: かぜだより | 2006/08/28 21:19
かぜだよりさんが、30cmで4本立ちとすると、株間7.5cmの2条植えの計算ですよね?
僕は、玉葱のマルチ(生分解)をそのまま利用して、玉葱の植え穴が株間10cmですから、そこへ1~2粒播きです。
そうすると同じくらいですね。
玉葱は4条植えですから、2条分は草が生えてしょうがないですけれど。
この頃は、オクラを2回まいています。
春先に一度、六月になってからもう一度。
何といっても、ここ数年のこの時期、ワンセットに毎週オクラが250g入るのが定番になってきています。
投稿情報: te-te | 2006/08/29 16:22
お2人とも、いろいろありがとうございました。te-teさんには、産地の栽培指導の切抜きまでいただきまして、恐縮です。来年の参考にします。
研修時代に、1日おきの出荷に合わせた収穫で、「大きくなっても固くならない」丸オクラ(レディースフィンガー、という品種でした)を、育苗・30cm株間定植、ということでやっていて、それをずっとひきずっていましたね。
丸オクラは、いまは、島オクラを使ってますが、五角に比べてイボ果は出にくいです。赤いもの(タキイのベニー)などは、株間40cmで2本立ちですが、まったく出ません。
オクラひとつでも、いろいろありますねえ。
今後ともよろしくお願いします。
投稿情報: とびら | 2006/08/30 04:47