午前中、「ひっでえ、くっそー」「うーーん、うまくかくれたつもりだろうが、・・・」「ふっふっふっ」などつぶやく夫とともに、白菜の「虫見」をしました。
ヨトウムシ捕殺です。
「菜園たより」9月4週号に書いてから、もう少し突っ込んで書こうと思って、ひと月あまり経ってしまいました。
この「たより」を書くので、ちょっと調べたら、
大阪府病害虫防除所「ヨトウムシの見分け方」 (以下のページは、PDFなので、時間の余裕のあるときに開いてください。)
http://www.jppn.ne.jp/osaka/color/yoto/yoto_l.pdf#search=%22%E3%83%A8%E3%83%88%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%82%B7%22
というのがありました。
一口にヨトウ、といっても、主に3種類あり(うちでは、「白ヨトウ」「真性ヨトウ」「ネキリもどき」と呼んでいた)、その見分け方とか詳しく出ていました。
でも、どれも基本的には同じです。卵がちょっと違うけど。
こんな風に、しっかり見分けろ、というのは、使用農薬が違ってくるから見たいですので、うちらにはあんまり関係ないのですが、ウンチク好きの人にはよいかもしれません。
同じく無農薬有機で、野菜を作っていても、あんまりヨトウムシや土の中にいるネキリムシの被害にあわない場合があるようです。もしかしたら、畑が「街」や「街道」に接していて、夜でも明るいからかも、と推測していました。
昔、研修したところの、信号のある交差点に接した畑では、虫の被害が少なかったのです。大根なんて、9月の初旬から被覆資材なしでOK。そのつもりでやったら、うちの畑では芯食い虫天下となりました。
そうしたら、「畑で、一晩中点灯しておいて、ヨトウムシの産卵を抑制する」という防除方法があることを知りました。
のうりんさいたま36号
http://www.pref.saitama.lg.jp/A06/BA00/nourin/nourin36/p11.html
このページを教えてくれた「風来山人」さんは、6年ほど前、わずか4-5日足らずの期間に八町歩のソバ畑が、ほとんど全滅する勢いで食い尽くされてしまったそうです。
おそるべし、ヨトウムシ。
ソバ畑にヨトウ発生
http://sanissi.exblog.jp/d2006-09-13
6年前のドキュメントは
http://plaza.rakuten.co.jp/furaiagricul/diary/200508010000/
うちは、電気の来ていない畑が多いし、自力で電灯を建てる力も(つもりも)ないので、やっぱり、「虫見」するしかありませんね。白菜などは、一度見たって安心できないのが、虚しい思いにかられますが。とにかく、作付け前の畑の草管理が、重要なのです。卵のついた草をうない込んでしまうことが、発生の主因だと考えています。
これも昔、新しく借りた草だらけの畑、少しずつ片付けて使おうと思っていたら、元研修先の先輩が、親切心から(うちのチビぼろトラクターじゃ大変だろうと)でかいトラクターで一気にうなってしまったのです。そのあと作付けた秋冬のキャベツ類の被害はすごかったです。
一つやられたら、百倍にして返せ、って感じで、虫見などせず、後ろは振り向かず、どんどん作付けていくのも一つのやり方でしょう。うちは(夫は)、性格的に(体力的にも)そうはできない・・・
今年はヨトウ多いですねー。ネットがっちりかけてあるキャベツが一部穴だらけになってます。今採っている大根は,1本にヨトウ,カブラヤガ,シャクトリムシ系の物,青虫が同時に付いています。キスジ害もあり。
投稿情報: ひさまつ | 2006/10/20 22:04
国道沿いの畑でもダメですか?
そのキャベツは、「ソーラー殺草」したウネですか?
前作の処理のタイミングが他と違ったですか?
今取っている大根、って、8月末蒔きでしょうか。被覆資材なし? 「ソーラー殺草」してあるんですよね。
今年、夏の終わりから、こちらでは、桑の木(畑の境に残っていることが多い)に、アメリカシロヒトリが、例年に比してずい分大量に発生していました。
「蛾」のたぐいには、よい夏だったんでしょうか。
投稿情報: とびら | 2006/10/21 05:35
こんにちは。
ヨトウムシ退治は、具体的にどのように「捕殺」していますか?
私の場合、30センチ近いピンセットで挟んで「ねじる」だけで、死んでしまうので、このやり方ですが。
土の中から出てくるのは、本当に困りますね。
投稿情報: とりのさとZ | 2006/10/21 11:10
キャベツ:だいぶ荒らしていたのをハンマーかけて耕耘して太陽熱処理しました。畑全体にヨトウが多いです。国道沿いではありません。
大根:8/19蒔き関白。もちろん防虫ネット完全被覆です。太陽熱跡に播種機。
投稿情報: ひさまつ | 2006/10/21 21:52
とりのさとさん、
白菜の中心のヨトウムシや、大根の芯食い虫取りには、「30センチのピンセット」よいでしょうね。
うちの場合、(性格的に)葉っぱを一枚一枚動かしたりひっくり返したりしながら、大~微小の奴を見つけ出しながらですので、小次郎のツバメ返しより、武蔵の二刀流のほうが、やりやすいみたいです。
見つかれば、「殺」のほうは、一瞬ですので。
久松さん、
ということは、太陽熱処理では、やはり、虫の卵は死なない、ということでしょうか。
あるいは、ウネ間に残った卵から孵った奴、あるいはサナギが、網の下をかいくぐり、野菜に到達するということでしょうか。
投稿情報: とびら | 2006/10/22 05:24
こんにちは。
ある程度育った野菜なら、たとえば、ブロッコリーなどだと、鎌の柄などで根元をコンコンと10回くらいたたきますと、たいていの虫が落ちますよ。それを捕殺します。葉をいちいち裏返したりしないでもいいですよ。
今日もそうしてブロッコリーの虫退治。「肩たたき」でポロポロ。
見逃しがいかに多いか、わかりますよ。
投稿情報: とりのさとZ | 2006/10/22 19:06
死なないんでしょうかね。ネットの中にヨトウがたくさん発生するのは滅多にないことですが。端から順々にやられていたので,まだやられていないところの境のキャベツを抜いて,深い溝を掘ってネットを埋めなおしましたが勢いは止まりませんでした。
僕は虫取りというのはここ数年やった事がありません。さっさとあきらめてしまいますね。
投稿情報: ひさまつ | 2006/10/22 23:27
はじめまして。いつもこっそり拝見させていただいていました。千葉の笠原です。ヨトウムシとあって気になって書き込みさせて頂きます。こちらでも人参に大発生しております。ヨトウにも効くBT剤ってありますよね。有機認定でも使用可ということですが、これは効果あるのでしょうか?でも有機農家仲間で使っている人にはまだないので、使わないほうが良いものなのでしょうか?色々と調べて見ましたが結論が出なかったので、皆さんの御意見を伺えたらと思います。よろしくお願い致します。
投稿情報: レインボーファミリー | 2006/10/24 09:31
とりのさとさん、久松さん、再度コメントありがとうございます。
レインボーファミリー(お名前は記憶にあります)の笠原さん、はじめまして。BT剤、とか、フェロモン剤とか、言葉として使っているだけで、内容実態についてはよく知りませんので、新たに記事を書いて、できれば皆様のお知恵を借りたいと思っています。
珍しく、1日強、「胃炎」(?)で寝込みまして、書き込みが遅くなりました。
投稿情報: とびら | 2006/10/25 05:19
笠原さん,こんにちは。だいぶ昔に拍でスライドを見せて頂いた事があります。
僕が農薬を使わない理由は,環境保全性と自分自身の安全性です。BT剤がこの条件を満たしてるとは思えないのでアウトです。化学合成農薬か生物農薬かという分け方は僕にとっては全くどうでもいいことです。
投稿情報: ひさまつ | 2006/10/26 07:47
BT剤は「効果」はばっちりあると思いますよ。
投稿情報: ひさまつ | 2006/10/26 07:51
ひさまつさんこんにちは。やはりそうでしたか。以前合った様な気がするなと思っていました。BT剤が条件を満たしていないとのことですが、その理由について詳しく聞けたらうれしいです。私の調べたところ人体には無害で自然界にある菌を化学的に?培養した物との認識があるのですが間違いでしょうか?私も環境保全性と自分自身、食べる人の安全が確保できない物は使いたくないです。
投稿情報: レインボーファミリー | 2006/10/26 12:36
今バタバタしているので,BT剤については後日コメントします。
投稿情報: ひさまつ | 2006/10/28 18:17