おととい、8月1日に、ジャガイモ掘りを完了しました。町一番遅いかと思ったら、まだ、Nファームさんがいるそうです。
インカのめざめ(収量は9倍くらい、種はキロ600円だから、たいそう高い芋になる)、キタアカリ(同じく15倍、種は安い)、男爵(14倍くらい、種は安い)、に続いて、
レッドムーン(収量16倍くらい、種はキタアカリなどの1.5倍くらいする)、キタムラサキ(自家種も使った、購入は6キロ、収量多し、種高し。しかし貯蔵性抜群)、最後のベニアカリ(これも自家種も使用。最後にとりのさとさんのツール使用。傷も多かったが収量多く合格。ただ皮が赤いだけなので、チラシもなし)
この春までボランティアで手伝ってくださっていたMuさんから、ご実家の飯田の銘酒をいただいていました。うちでは、「(ムーン)サルコー」の愛称で呼ばれています。掘り終えたら祝杯、と決めていたので、封を切りました。おいしかったです。
以下、お客さんにはじめて入れる際の野菜紹介のチラシを列挙しました。
レッドムーンについては、「栽培が難しい」のではなく、機械収穫が難しい、ということではないかと思います。キタムラサキも同じですが、茎がいつまでもしっかりしているし、芋のつき方からして、手掘りでないと、相当難しいのでは、と思いました。それで、種も高価なのでは、と。
大量生産のジャガイモのみならず、他の大産地の有機のジャガイモを相手に、手掘りで男爵やキタアカリを作っていても、労力的価格的に合わないのではないかと思います。また、楽がしたくて、高価な掘り取りのツールを購入しても、コストを回収できる販売先があるかどうか、も、考えなくてはなりません。
うちは、セット客主体で、年間通じて出荷するという販売形態だからこそ、手掘り主体で「ただでもらった」ツールを利用したりして、こんな「箱庭的」な作付けを選択しています。でも、何度か掘るのを手伝ってもらった息子からは、もっと減らさないと、お父さんお母さん二人だけじゃ出来ないじゃん、と諭されました。
もうひとつ、
「栽培していたジャガイモを食べた児童ら計29人が食中毒」という事件が最近ありました。下記のニュースによれば、2週間ほど、教室の自然光の中で保管していたために、ソラニンなどの自然毒が発芽部分や皮に発生し、それを皮ごと食べたためらしいです。
色が変わっていたのかどうかまでは、書いてありません。
この時期、うちでも、皮ごと芽を取らずに使えます、ということでチビジャガイモを出荷します。自分でも10年以上食べているけど、何も起こっていませんが、保管には、くれぐれも注意しなければ、と思いました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060721-00000136-mailo-l09
レッドムーン
見た目は、赤い皮のメークイン、という感じですが、中身は黄色っぽく、甘味があります。
肉質はほっくりとしてますが、煮崩れしづらいので煮込み料理も可です。揚げ物、炒め物にも。
芽が動きやすくて長期保管がしづらく、また栽培が難しいらしく、生産量が少なくて、「幻のジャガイモ」と呼ばれることもあるそうです。
(2004年7月)
キタアカリ
おいしいジャガイモの新品種として、もうおなじみになりました。中身が黄色くて、ビタミンCが多く含まれていて、火を通すとほくほくします。 皮付きのまま、蒸して、塩とバターで食べるのが一番おいしいでしょう。煮物には不向きと言われていますが、皮付きなら、肉ジャガもOK.。
芽が動きやすいので、貯蔵性はあまりありません。 (2004年7月)
インカのめざめ
種芋が高くて、ご覧のように小粒で収量が少ないですが、味はピカイチでしょうか。
黄色の濃さと、ホクホク感で、種苗会社は「アンデスの栗ジャガ」と、自讃しています。
皮付きのまま蒸して、塩で、シンプルに食べるのがおいしいでしょう。 (2005年7月)
十勝こがね
貯蔵性がよいということで、最近登場した品種のジャガイモです。今年(2005年)初めて作りました。
これも、皮の肌が悪いです。芽の凸凹が小さく、皮がむきやすいので、包丁で厚めにむいて、使ってやってください。(2006/2/3)
キタムラサキ
サツマイモではありません。中まで紫色の、ジャガイモの新品種です。貯蔵性があって、病害虫に強いのが、生産者にはうれしいところです。
料理する面では、芽が浅くて皮が向きやすく、荷崩れしにくいところが利点でしょうか。
薄紫色のおしゃれなポテトサラダになります。
皮付きのまま蒸して(少量の水から煮てもよい)、皮をむきながら塩をつけて食べても、色が楽しめます。(2006年7月)
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