「担い手」政策について、以下の投書がたまたま目に付きました。
サイト上では見られないので、タイピングしました。こういうのは、著作権云々になるのか???
2006年12月19日 朝日新聞「声」
「農政の改革で迷うコメ作り」
農業 須藤誠逸
(青森県平川市 77歳)
今年は高齢のコメ栽培者にとっては「迷い」の年であった。
来年から「戦後最大の農政改革」がスタートする。4ヘクタール以上の耕作者と、それに満たない中小農家が20ヘクタール以上にまとまって集落営農組織を作った場合に限り、政府が補助金助成するという。零細農家切捨て政策とも言える。
私の集落でも説明会が行われたが、細部がいまだ不明なこともあって、集落営農組織は成立しそうにない。一方で問題になっているという「農地貸しはがし」以前の状態だ。
私が迷うことのひとつは、組織に参加すればある面で高齢の耕作者は楽になるだろうが、現在保有している各種農機は「飾り物」になる。組織の労働力として高齢者は雇われないであろうということである。
現在の生産者米価水準は、自身の労賃など念頭に無い高齢者または、土日農民の労働に支えられているのが現実だ。組織を作って、出役者にそれなりの農機使用料と労賃を払うと、加入組合員に最終の利益配分が可能だろうか、ということまで危惧される。
私の所有する水田は1・6ヘクタール。しかし後継者のいない私は自身の年齢を考えると、人を頼らずあと何年、営農が続けられるか分からない。これも迷う理由だ。
補助金をもらった事がないので解らない事が多いのですが。どれぐらいもらえるものなんでしょうねぇ?私の近所では休耕田の草刈に補助金が出ているようですが、休耕田を借りて米を作る私には何もないようです。訳がわかりません。この補助金は草刈の委託を受けた業者が儲かる仕組みになっているようです。とある方が「国に守られて発展した業種は存在しない。」と仰っていました。確かに補助金無しでやっている我々のような存在もありますからね。言える事は国は本気で自給率の回復をしようとは思っていないと言う事でしょうか。
投稿情報: レインボーファミリー | 2006/12/23 17:39
レインボーさん、こんにちは。
補助金の仕組みとか、当事者でない私たちには、さっぱりわかりませんが、いろいろ付かないと「他業種並みの所得」が確保できなくて、「担い手」がいなくなっちゃう、ということでしょうか。で、今回の大改革で、誰もが(?)納得する形で、その受益者を選別する、ということなのでしょう。
与党にとっては、「大票田」ですし、慎重かつ大胆に。で、現場はよくわからないまま、いろいろな特典につられて、あるいはやむを得ず、その改革を支持していく。
休耕田の草刈については、この辺でも話が出ていたようです。
休耕田の草刈を、持ち主ができない(高齢化、兼業化で)ので、地域のグループにボランティアでやってもらって、ちょっとお礼を出す。というような感じに受取れました。夫が入っている地域の青年会(もう、ほぼ中高年会)に声がかかって、自分ちの田んぼもできなくて人に貸しているのに、タダでひとの田んぼの草刈?って・・・
「業者が儲かる」ほどでてないんじゃないですかね。
何しても、輸入農産物(外国農業)にはかなわない、と、おおっぴらには言えないんでしょうね。直接支払いのほうへ向かうんでしょうけど、それまで、生き残れる地域や生産者がどれほどいるのでしょう。
投稿情報: とびら | 2006/12/24 05:58