昨日、小麦を蒔き終わりました。6畝(6a)くらいでしょうか。いつもの「農林61号」とパン用「ニシノヒカリ」を少々。
写真は、朋子さん。
クリーンシーダ(メーカーサイトは、http://www.agritecno.co.jp/product/product_tane01.html ロールはC-12、株間は11㎝)で、深度のガイドを下げて、3cmくらいで蒔きました。今年は、茨城のHさんにいただいた条間マーカーを使い(朋子さんいわく、「とっても便利」)、コンバインでの刈り取りの際の便宜を考えて、2列蒔いて、80cmあける、という風にしてみました。
通常の種まきより深いので、土質によってはけっこう力が要ります。
近所の認定大農家は、8個のホッパーをつけた、冷暖房完備(だと思う)のキャビンつきのでかいトラクターで、うちの軽トラより早いくらいのスピードで走り回って、麦蒔きを敢行していました。
タイトルですが、実は、数日前に、毎年麦を作付ている畑の半分しか蒔いていない近所の方と夫が立ち話をして、去年成立した地域の集落営農組織に入ったのだけど、今年の麦の代金がまだ支払われていないから、脱退して、食い扶持分(自家用分)しか作らないのだ、と聞いたのです。
で、少し検索しましたら、次の記事が。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-10-26/2007102604_01_0.html
「赤旗」の10月の記事なのですが、
「政府が四月から実施した新制度「品目横断的経営安定対策」のもとで多くの農業従事者の収入が激減している」
「新制度導入で農業従事者への交付金支給に二年から三年かかるようになった。麦生産は危機に直面している」
と、共産党の議員が追求し、
「若林正俊農水相は混乱の責任を認め(「新しい政策が受け入れられていないことは感じている」)、制度改善することを示唆し、農水省の高橋博経営局長は緊急の資金繰り対策として、交付金支給の一部前倒しを行うと答えました」
との内容です。
http://news.www.infoseek.co.jp/search/story/24yomiuri20071124ia23/%25C7%25AF%25B6%25E2/
これは、
「鳩山法相は24日、福岡県大川市で講演し、大規模農家を対象に今年度に導入された品目横断的経営安定対策について「自民党と農水省でやってきた品目横断は詐欺に近いと思う」と批判した。」
というつい最近のこと。
そうだったんだ、と。大変な手間と費用をかけて、鳴り物入りで始まった、戦後最大の農政改革が、1年もたたずにこんな有様とは。役所と農協は、仕事をすれば給料がもらえるのに、農家のその労苦は誰も償ってくれないのだろうなあ。集落営農組織を成立させるための膨大な努力を思うと、せつないものがあります。
単独で「担い手」となっている大農家さんはどうなんでしょうか。ますます、農地が集中するのでしょうか。
ニシノヒカリに興味あります。
どんなパンになるんでしょう!?
うちはこれから蒔くのですが
店で使うパン用のW8号とライ麦
あと強力の○×(まだ名前を明かしては
いけないんだそうです)です。
強力の○×はテストベーキングしてみたのですが埼玉で開発されたハナマンテンと同じくらいの蛋白でしかもなかなか感じのよい味でした。つくりやすいようでしたら
また御報告します。
投稿情報: 雨読晴耕村舎 後藤 | 2007/11/28 07:57
後藤さん、こんにちは。
3坪ハウスの件では、朋子さんがお世話になりました。本(農文協から今年中に出版予定。できたら、ここでも紹介したいです)の出来上がりが楽しみです。
ニシノヒカリ、今年は面積を取れなかったので、製粉の単位(15キロ以上。農協の製粉所に頼っています)にならないかも。
種を継ぐ、つもりで、蒔きました。もし、そちらに余裕があれば、蒔いてみますか?
品種によるパンの味の違い、とか、今はわかりません。食べ比べると違うのでしょうが。あとは、自分ところの製パンの工程(うちには、今のところありませんが)への向き不向きがポイントなんでしょうか。
うちとしては、うどん用(黒澤製麺所さんに頼む、「黒うどん」)に、農林61号ははずせません。
投稿情報: とびら | 2007/11/29 05:43
試してみたいのやまやまですが今年は
準備が足りず来年以降でしょうか。
もし可能でしたらちょっと自家製粉して
テスト焼きして味や香りを確かめてみたく思います。
このトピックは小麦なのでちょっと情報整理に悪いのですが・・・・・
昨日、面白いジャガイモをいただきました。ノーザンルビーといってサラダ用なん
だそうです。色と食感を楽しむ、という感じ
でした。
投稿情報: 雨読晴耕村舎より | 2007/11/29 09:29
ニシノヒカリについては、来年収穫したら、試作用にお送りします。忘れていたら、催促してください。
ノーザンルビー、検索したら、
http://www.cryo.affrc.go.jp/press/20061019/nr.html
に出ていました。
キタムラサキは、数年前から作っています。それのもっと赤みが強いもの、と考えればよいのでしょうか。病気に強く、貯蔵性があるのなら、「ベニアカリ」よりいいかもしれませんね。あれは、皮がうす赤いだけ、ですから。
レッドムーンは、おいしくて(レストランの茂ル木さんが、ほかのイモで作る「ジュレ」とは全然味が違うのだ、と言ってました。多分、ジュレ、です。ゼリーのこと??? )、中の色が濃い黄色できれいだし、収量がよいので、貯蔵性がなくても、好きなんですが。
サラダ用、とは、ポテトサラダ、つまり加熱してマッシュする用途に、ということでしょうか。
腰を痛めたそうで、養生は充分にしてください。
投稿情報: とびら | 2007/11/29 13:53
ノーザンルビーはスライスして加熱せずに
少し水にさらしただけで食べました。
生食用なんだそうです。
他に「インカのめざめ」と「シャドークイン」
という品種もいただきました。
「インカのめざめ」はちょっと栗のような風味がしてジャガイモとしてはかなりうまい部類に入るのでないか、と思いました。それこそジュレ用には面白いかもしれません。
「シャドークイン」は紫色で菓子の原料
用だそうです。まだ食べていません。
今年の稲作の報告に親戚の植物学者の
ところに行ってお土産にもらったのですが
じゃがいもひとつとっても楽しいバリエーションがいろいろあるんだなー、と感動し
た次第です。
投稿情報: 雨読晴耕村舎 | 2007/11/29 16:31