軽トラックが壊れて入院、夫の腰も壊れて治療中ではありますが、何日もかけて書いているこの記事、今日は仕上げます。
ツイッター経由で、タイトルのパブリックコメント募集に気がついたのが、5月下旬でした。
えええっ、って感じで、夫が即座に、こんな意見(「野の扉」HPの「晃のページ」にあります)を送りました。
でも、周辺を調べていると、色々気がつくことがあり、それを、この記事ではまとめてみたいと思います。
最初に結論ですが、結局、私達普通の人には、遺伝子組換え作物の安全性について、科学的に反論することはできません。色々これまでに反対運動を担ってこられた方々の遺産も、活用することも難しいです。でも、だから、黙っていてはいけないと、個人的には思うので、「パブコメは多数決ではない」し、「パブコメのレベルに達していないコメント」であっても、1通は1通だ、と、この記事を書き上げたら、農水省のこのページから、承認に反対する意見を送ろうと思っています。
まず、これまで承認された、遺伝子組換え作物について、「有機農業ニュース・クリップ」さん(注)のツイートから抜粋。(注→ツイッターのアドレスは、@OrganicNewsClip Japan~有機農業を主要なテーマに、関連する遺伝子組み換え、食、環境などのテーマの中から、日本のマスコミが報ずることのないようなニュースを追いかけて、2005年9月から。)
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【GM】(続)旧厚生省と食品安全委員会が安全とした遺伝子組み換え食品は158種 http://p.tl/R2ff 。審査中の案件は8種 http://p.tl/tBR2
【GM】(続)生物多様性に影響がないと検討会が承認した遺伝子組み換え作物は延べ156種 http://p.tl/egwq。審査中の案件は11種http://p.tl/a3FI
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ということで、「知らないうちに」こんなに、承認されて、栽培が可能になっていたんですね。
で、なおかつ、神奈川県では、栽培を前提に、「一般作物と遺伝子組み換え作物との「共存」を前提にして、遺伝子組み換え作物からの交雑防止を目的とした」「遺伝子組み換え交雑防止条例」まで、昨年末に成立していたんです。これも、ニュースクリップさんの記事に詳しいです。
昔は、隔離ほ場での栽培でも、反対運動が起こっていたはずなのに、と、遺伝子組換え作物反対の運動を検索しました。
グリーンピースの・食を守る活動
http://www.greenpeace.org/japan/ja/campaign/food/details/
とか、
・遺伝子組み換え概況報告書(出版物 - 2008-11-26)
http://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/20081126.pdf
とかありました。
あと、
遺伝子組換え食品いらないキャンペーン
あと、
遺伝子組換え情報室(ここは、3年くらい更新なし。代表の河田昌東さんは、今は放射能汚染のほうで忙しそう)
http://www2.odn.ne.jp/~cdu37690/
それから、今年の1月締め切りの別の遺伝子組換え作物についてのパブコメに際して、
アジア太平洋資料センター(PARC)が、運動していました。
http://act.parc-jp.org/cyber/gmo_pubcom/index_html
700通以上のパブコメが送られたのですが、農水省の対応の一覧がここにあります。寄せられた意見もとても参考になるもので、時間があれば、ご一読を。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550001288&Mode=2
多分、最初の意見=まとめられた785通に対するのと、同じ返事が、今回もかえってくると思われますが、これが、何万も何十万もよせられたら、少しは状況が動くのではないか、と私は思うのです。こういう「素人」の動きを、「パブコメを多数決だと勘違いしている」と批判しているサイトが、以下の二つ。参考までに。
意見を出す前に、
http://d.hatena.ne.jp/ohira-y/20110117/1295271579
パブコメ考える
http://kuroha.blog.shinobi.jp/Entry/245/
3・11~福島原発事故~を経験したのに、この原発と非常に似た存在(だと私は思う)の遺伝子組換え作物について、多くの人が考えることなく、すぎていくのは、申し訳ない、と思うのです。
以上長文最後まで読んでいただいてありがとうございます。
さきほど、以下の意見を、パブコメに提出しました。皆様もぜひ。
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今回のパブリックコメント募集を知ってから調べてみると、すでに、150種以上の遺伝子組換え作物の農水省によって承認されており、遺伝子組換え作物が、普通に、日本の農地で、何の拡散防止措置をされずに、栽培されるという現実が、ほとんどの国民が知らない間に、可能になっていたのです。
まったく、原発の推進と同じ構図です。
少数の反対意見は「非科学的」と葬られ、利益の奪い合いが密室の中で行なわれ、気がつけば、国の隅々まで、遺伝子組換え作物とその交雑物と、作物とセットになった農薬で、侵されてしまう怖れがあるのに、国民には考える時間も手段も与えられない。
ペルー国会は、遺伝子組み換え種子の輸入を禁止する10年間のモラトリアムを承認したそうですが、ぜひ、この遺伝子組換えの作物の問題(そのものの安全性と同時に、種の支配権を、海外メジャーに握られるといった問題も)を、作物とセットになった農薬の問題(環境汚染や耐性菌の発生など)も含めて、広く国民の討議にかけることを願います。
科学者の「予防原則にたった」研究の発表を願います。
投稿情報: とびら | 2011/06/09 14:02
結果が出ました。
9400通あまりの意見が寄せられ、それが、15の意見にまとめられています。
あとで、よく読みます。
パブリックコメント:結果公示案件詳細|電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ http://bit.ly/rqGga0
投稿情報: とびら | 2011/08/13 03:33