ｎｅｗ「菜園・野の扉ワンダーランド」

国際有機農業映画祭２００７

購読している、有機農業ニュースクリップで、知りました。

WEB版で、読めます。
http://organic-newsclip.info/#491-1
の ■本邦初！“快挙”か（無謀な試みか）　国際有機農業映画祭を開催

以下は抜粋です。詳しくは、公式サイト　http://yuki-eiga.com/　へ。
どんな人に見てもらいたいんだろうなあ、やっぱり若い人でしょうか。
脱却すべき「７０年代レジーム」（かぜだよりさんの、記事より）なんでしょうか。わかりません。
実行委員会代表が、松田のマヨネーズの運動（もう４年も更新していない、サイトはこちら）でお会いしたことのある、大野和興さん（下記の「あぶない野菜」の共著者でもある）なので、ちょっと親近感を持ってしまいますが、行く余裕はないです。

会　　場：明治大学リバティタワー
　　　　　　　第１会場：１０２１教室（２Ｆ）
　　　　　　　第２会場：１０８７教室（８Ｆ）
　期　　日：2007年11月24日（土）
　開催時間：9:30～20:30（9:10開場）
　入 場 料：前売2000円　当日2500円

●上映作品
・食の未来（2004年/米）
・自然農－川口由一の世界（1997年/日本）
・農民ジョンの真実（2005年/米）
・石おじさんの蓮池（2005年/台湾）
・根の国（1981年/日本）
・種子をまもれ！（1994年/インド）
・危険なオレンジ（2005年/タイ）
・あぶない野菜（2002年/日本）
・死の季節よ、さらば（2006年/フィリピン）
・サルー！ハバナ（2006年/日本）
・農薬禍（1967年/日本）
・日本の公害経験　農薬その光と影（2007年/日本）
・懐かしい未来：ラダックから学ぶこと（1992年/英国)
・地域から始まる未来：グローバル経済を超えて（1998年/英国)

「菜園たより」９月４週号アップ

本号の見出しは、

「地下鉄はどこから・・・～虫の話　/　「ニセの有機米」事件と育苗の土　/　ベルトが切れるような夏であった～晃の話　/　ひとくち料理メモ　　＜とうがん＞　/　宅配便ご利用のお客様へ」

です。２週間あいだが開いたこともあり、晃のこの夏の総括（？）もあり、A4見開きサイズとなりました（いつもは、A4用紙１枚）。

虫の話は、またヨトウムシが主です。昨年のブログの記事は、この辺にあります。

とにかく、どの野菜のネットの中にもいます。カブや大根までここまでやられていた年はないです。草にもたくさんいますし、日中、畑の中で歩いている奴も。異常に密度が高い。

上記の去年の記事の中のリンクに、「ヨトウムシの見分け方と防除」というファイルがありますが、今年特に多い「ハスモンヨトウ」は、ほかのシロイチモンジやヨトウガに比べて、さなぎの期間が長い（１９日間）ようで、多分、耕した後も生き延びた奴らのさなぎが、網の中で羽化して成虫になり、産卵したものが食害していることが多いのでは、と思っています。今年は早くから多くいたし、暑くて生育が早く、第２、第３世代の爆発も早く、その幸運な奴らの数も多かったのでは。

以前から、網の中で羽化したメスの成虫は、相手がいなくても、産卵できるのではないか、と思っています。普通の、卵塊の形状ではなく、ぽつぽつと、試しに産んでみる（？）のでは、と。

処女産卵ってありでしょうか。

などと、やはり、夜眠れなくなるようなことになってしまうのですが。

化成入り育苗用土で、ＪＡＳ有機違反

少し前に、このブログでも、育苗用土のことが話題になりました。
今日は、mixiで、長野のあさひやさんが書いていた記事で知った、JAS有機違反の事件についての情報を載せます。

この事件についての、農水のプレスリリースがこちら。

http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/kansa/070913_1.html

福井県鯖江の大規模稲作農家（２５万平米）の藤本農園というところが、有機農産物でない米にＪＡＳ有機シールを貼って販売していたそうです。

「1]平成17年産及び18年産米の少なくとも88トンについて、化学肥料を施肥したおそれのある用土で苗を育苗したため、有機農産物の日本農林規格に規定する生産方法に従ってないことを認識していたにもかかわらず、不正に格付を行って、有機JASマークを貼付していたこと
[2]平成18年産もち米の一部104kgについて、有機農産物ではないにもかかわらず、「有機栽培米」と表示していたこと
が確認された。」

これに関して、質問した記者がいた、９月１１日の農水大臣の記者会見の内容はこちら。
http://www.maff.go.jp/j/press-conf/min/070911.html

記者としては、この違反を、認定機関が見逃していて、「今回の発覚の経緯が、別の有機（栽培）に取り組んでいる農家の人の告発で発覚したという経緯」（記者の発言）であることから、ＪＡＳ制度自体の問題、と提起しているようです。

これも、あさひやさんに教えていただきましたが、「農薬を使わない稲作り」のメーリングリストで、この藤本さんの営農について、詳しい情報を寄せている方がいます。

http://www2.ocn.ne.jp/~josonet/newpage.htm

認定機関は民間稲作研究所認証センターということです。

時間がないので、情報のみ、コメントはいまはできません。

朝日新聞の記事二つ

昨日は３４度、今日は３６度予想がでています。昨日、三浦系の大根（サカタの竜神）蒔いて、サンサンネット（シンクイムシよけ）かけて、ダイオネットかけました。こんなことは初めてです。

さて、切り抜き帖代わりに、近頃朝日新聞に出ていた記事をピックアップします。

○無農薬野菜販売の「ヴェジキュー」http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000210708310001
「ヴェジキュー」さんとは、おととし、日本有機農業研究会の「有機農業者マップ」を見てたずねていただいて、お付き合いがあります。今年からは、近所のＧさんとＳさんが引き継いでいますが、夏場はうちの野菜もちょっと取っていただきました。
朝日新聞の埼玉版の「会社のチカラ」というコーナーで、大きく出た記事です。「無農薬野菜」って使っちゃいけないんじゃなかったかな・・・

○野菜の目利き、長峰商店
http://aspara.asahi.com/tsutomenin/login/tsutomenin.html
ここは、全然個人的なお付き合いはありませんが、内容でリンク。
「普通に売られている野菜は、かんじんの味が出ていない・・・　生産者の顔や思いを知りたいから、産地には必ず足を運びます」とのこと。

いろいろ考えさせられます。
いい野菜ってなんだろう・・・　正解なんてないんですが。

スズメバチ・シンドローム

３年前にハウスのあるメインの畑の一角に建てた物置（建築の様子は、ここなどに）の、丸めて置いてあったカーペットの中に、どうもオオスズメバチの巣があるらしい、ということがわかってから、夫はほとんど「ノイローゼ」。夜も対策を練って、おちおち寝てもいられない状態。

この畑は、荒れた雑木林に隣接しているので、これまでも夏になるとスズメバチがよく来る畑だったのですが、今年は、作業する夫を威嚇するように飛んできたりしていたそうです。そのカーペットから出入りしているので、こつん、と叩いたら、出てきたのに追いかけられて必死で逃げたとか。

防護服を購入して、今後にも備えた方がいいのか、と、ちょっとネット検索しましたが、どうも相当高価なようだし、今回のオオスズメバチについては、「決して一人で事に当たらないように」というコメントもあり、業者に頼むことにしました。

５年前、鶏小屋のある里山の倉庫に、巣ができたときは、消防車に乗って３人の消防士さんが来て駆除してくれました。そのことは、こことここに。

この８月に、隣のＫ農園さんちの生垣に、巣(オオスズメバチではなく、キイロかな）ができたときは、もう消防署は対応していないということで、隣町の業者を町から紹介されて、ソフトボール大の巣を１万円でとってもらってました。

同じく近所のＧさんは、畑の倒木にできた巣（やっぱり、オオスズメバチではなく、キイロかな）を、灯油をしみ込ませた紙を使って、燃やして駆除したそうです。でも、作業中、頭の後ろ、こつん、と当たったとか、あぶないあぶない。

で、うちも、Ｋさんと同じところに問い合わせたら、「オオスズメバチだと、最低２万円」とのこと。仕方ないので、翌日のアポをとったのですが（「今年は、去年の３,４倍の以来がある」と言ってました）、その日に支払いに行った近所の機械屋さんから、「欲しいって言う人がいるから」とスズメバチ駆除名人（？）を紹介してもらったのです。

昼に視察に来たそのおじさんは、昨日取った巣を、無造作に網袋に入れてトラックの荷台に載せているし、刺されたけど、塩をすり込んでマムシの皮を張っておけば大丈夫、とかいうし、機械屋さんも言うように、相当な「変人、いえ、つわもの」のようでした。

夜７時過ぎに、再来して、夫が見守る中、カーペットごと持って帰りました。

夜は、スズメバチはじっとしているのです。

５年前は、駆除が昼間だったので、巣の外にいた蜂が戻ってきて、夜も巣がないのでぶんぶん飛び回っていたのでした。

で、カーペットの中の巣は、こんなんでした。

お礼に５０００円と、ハチを漬けてもらう焼酎を１本差し上げました。 

台風去って

埼玉を直撃した台風９号のおおざっぱな記録は、
５日（水）から７日（金）の足かけ３日間で、
寄居　　降水量合計　２２０ミリ　最大風速２，３ｍ（！）
熊谷　　　　同上　　　１３０ミリ　　　　　　　１０ｍ以上
秩父　　　　　　　　　　３５０ミリ　　　　　　　４，５ｍ

風速に関して、最大瞬間風速は、確認できませんでした。（もうちょっと吹いたと思うんですが）

被害、金曜日の配達のお客様に会うごとに心配していただきましたが、「これ」と特筆するものがないので、困りました（？）。

雨は降りすぎ。でも、前々から準備していた溝や高ウネのため、畑自体に思ったより被害は少ない。モグラ穴から、鉄砲水が出たところあり。でも、個々の野菜たちは、過湿や風で、弱ったりいじけたり腐ったり・・・　ネットや用意してあったマルチにできてしまったすき間から、虫が入っての被害もこれから判明することでしょう。

人参たちの未来は大変不安。収穫するまで、出来のよしあしがわからない部分もあるし、もしかしたら、マルチトンネルで追加作付けをするかもしれない。

７月定植の冬ネギは、泥流と風で横倒し。まだ、立て直せば、なんとかなる。

トマト、ナス、ピーマン、シシトウ、キュウリなど、夏の仕立物は、もう先の期待は出来ません。これはしょうがありません。

トマトで生き残る可能性があるのは、自然農法センターの「サンティオ」。昨日も、あの風雨の中でよく無事だったと、抱きつきたくなるような実も取れました。大半は、鶏のおやつですが。

ナスは、まだ、どっさり取れることは取れますが、木がダメ。風で根っこが傷んで過湿だと、病気が一気に広がります。これは、ほかのものも同じ。

写真は、ちょっと前にとれた、夫に言わせると「こんなにかわいいのはめったにいない」ナス。

キュウリは、もともと「ウリノハムシ」の食害がひどくて取れていなかったので、打撃が少ない。最後にハウスに植えたのが、少し取れればもうけもの。

写真は、サカタの夏サンゴきゅうりと、同じアングルに作った青はぐらウリ、虎皮ウリ。

そして、この暑さ。

昨日の記事　「秋どこへ？　ラニーニャで日本の四季が消えた　 ■１０月まで残暑、そして厳冬の予想」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070909-00000909-san-soci

でも、用意してあったマルチに、土曜日曜とキャベツ類を定植し、昨日は何とかトラクターの入る場所に玉ねぎの早生種（タキイのチャージⅡ）と聖護院大根を蒔きました。この大事な時期に、雨がちで雷雨もあり、ということで、いろいろ不安です。

「菜園たより」９月１週号アップ

とりあえず、「たより」のみ更新アップしました。
９月１週号の見出しは、
「虫が交替、野菜も・・・　/　卵の話　/　宅配便のお客様へ」です。

「たより」に書いた、台風９号への不安が的中しつつあります。
きのう、玉ねぎの極早生種を蒔かなかったことが、幸とでるか、不幸と出るか。
というか、すべての作業が台無しになるのか・・・

この台風、例の６０年前のカスリーン台風とほぼ同じルートなんですね。そのとき、秩父では、１日半で６００ミリ以上降ったとか。
前線の位置とかは違うようですが。