などと、えらそうなタイトルをつけましたが、新味はないです。
自分でHPの「温床」の検索をすると、今年で、17回目の踏み込みとなるようです。
「「野の扉」開園以来、夏野菜の育苗も11回を数えます。5月並みに気温の上がった先週の日曜日、落ち葉と稲ワラと米ヌカと鶏糞で、発酵熱を利用する苗床= 温床を踏み込みました。何層にも重ねて、そのたびに水をたっぷりかけて、足で踏み込むのは、けっこう大変な作業ですが、今年は息子と娘の若い2人の力を借 りて、楽々(?)と仕上がりました。」(2004年の「菜園たより」)http://nonotobira.hp.infoseek.co.jp/tayori040103.html#2004-3-1
この方によると、踏み込み温床をやめて、電熱線とか利用するのを、「たまうり」(魂売り)というそうですが、私は実は売りたくてしようがないのですが、
「重労働ではありますが、里山で集めた、いろいろな色と形の葉っぱを一心に踏んでいると、「何か」につながっている気がして、ずい分と気持ちがいいもので す。今年は遅れているので、味噌の糀作りのとき、蒸した米一粒一粒にこうじ菌が付くように念入りにもみ込むのに似せて、葉っぱやワラ一つ一つに発酵を促す 栄養分がいきわたるようにイメージして、よくよく混ぜ込んでから踏んでみました。」http://nonotobira.hp.infoseek.co.jp/tayori2008/tayori080104.html#2008-3-1
なんてことも言ってみたりします。
一方、「たまうり」したこの方は、ここで
「得られるものが,材料を集めて踏み込んで,という労働に見合わない」と明快に言い切っていまして。
どちらかというと、世代のせいか、こちらの方の原則的な姿勢に(「有機農家で苗を自分で育てている人は、これから説明をする踏み込み温床という方法で苗を育てることが多いようです。それは、地域にあるものを循環させることで作物を育てることが、環境に負荷をかけないことにもつながるからです。」)敬意を持ってしまう私ですが、
先週、「農の雇用事業」の埼玉県研修会で、隣町のS農場を見学した、うちの研修生が、「畑にはほとんどやさいがなかったけど、ハウスの中に何十mもの長さの温床の枠があって、10人いる研修生が落ち葉を集めている」といっていたのを聞くと、複雑な気持ちになります。
明快な方の、お弟子さんが、こことここで、手作りの電気温床の設置を載せてくれています。ああ、こういうのいいなあ、と。これは、茨城の標準技術なのでしょうか。
あと、明快な方の別記事に出ていた、「水力利用」、あれの原理で昔から温床を作っている方の記事が、これです。
今年は「たまうり」しなかったせいで、うちでは、こんなことに。
とにかく育苗ハウスが狭いので、慣らすためにも、ハウスの外に順番に出して
中は、こんな。
この右側に、今は一枚目の棚とか、土ふるい・ポット詰め・種まきなどのスペースがあるんですが、その大半が2月末には温床となるわけで。果菜の種まきまでは、時間がかかるけど棚とかトンネルとかで発芽させてます。
育苗ハウスの増築+手作り電気温床が、来年以降の課題です。もちろん、踏み込みはやり続けたいと思っています。「うーーん、いい土だ」と、3年前の温床を崩して積んであった腐葉土をふるいながら、息子も言っていましたので。
長々と失礼しました。
こちらは、とうの昔に「たまうり」しています。
ビニールハウスを使わないので、トンネルに電熱線を設置した、簡単なものですから、温度は高くないですけれど。
労力と電気代のどちらを取るかでしょうか?
投稿情報: te-te | 2010/02/06 16:03
売るも何も初めから魂などない久松です(笑)。
時間さえかければきれいに発芽し,その後も支障がないなら冷床でもいいのでしょうが,何しろ出ない・揃わないなので。果菜などは初期で決まってしまうようですし。
電気に関しては電熱線を使うやり方しか元々知らず,マットは後から知りました。
やり方はここで。
http://www.nowden.co.jp/
あとは培土ですね。来週の勉強会で土を持ち寄っていろいろ検討します。
投稿情報: かぜだより | 2010/02/06 20:07
te-teさん、
電熱線の電気代って、月いくらくらいなんでしょうか?
労力といっても、うちの1m×4mほどの小さいものですと、落ち葉集めが、2,3回(寒くて畑ができない時期の、朝仕事として最適)、踏み込みは、若手がいれば半日、です。
te-teさんのあたりだと、ハウスなしでの育苗が可能でしょうが、この辺では無理です。このところ、ハウスの中の温度計がマイナス8度とかになっています。
葉野菜の類は、ハウス内の日中もトンネル・夜間は布団などかける、で、何とか発芽しますが、それでも最寒期で天候が悪いと難儀します。
踏み込み温床は、果菜のための温床ですが、私としては、その前の12月からの葉野菜の育苗に電気温床がほしいのです。
かぜだよりさん、
私の方は、買い手のつかない「たま」ですが。
農電のサイトの紹介、ありがとうございました。私は、NOUシステムのカタログで、マットを見ていただけでしたので、大変参考になりました。
今月号の「現代農業」の特集が「発芽名人になる」ですね。まだ、よく読んでいませんが。
「土」の勉強会の様子、また、ブログで教えてください。
投稿情報: とびら | 2010/02/07 06:35
http://item.rakuten.co.jp/nou-nou/0108034800006/
僕は、上記のものを使っています。ケーブルは、下記の120mのものですね。
http://www.nowden.co.jp/product/ndn_cable/cable_1.html
電気代は、1万円くらいでしょうか?(共有で使っている昔からある電源なので、単体でどのくらいかはよくわかりません)
これで、地中に埋めずに、トレイの下で17m×1mの苗床を、ケーブルが6通り発熱しています。
投稿情報: te-te | 2010/02/08 16:18
te-teさん、こんにちは。
情報をありがとうございました。
17mをカバーして、月1万円ですか。使用期間は限られるでしょうし、初期の投資額としても、ケーブル+サーモ(+断熱材)なら、元が楽々取れますね。
昨晩、近所のM農場さんからも、マットや電気毛布(!)数枚で家と合わせて、電気代は1万くらい、と教えてもらいました。
家庭用の単相だと、電気代がすごくなるんじゃないか、という先入観があったのですが。今、息子の「パン小屋」の電気設備のことで、やっと、単相100Vと、単相200Vと、三相、の違いが少しわかってきたくらいで、この先も色々また教えてください。
投稿情報: とびら | 2010/02/10 06:01
上のハウス内の写真を拝見しますと、なんとかプラグトレイ育苗が軌道に乗っている様子です。
私の方の育苗ハウスは高さ120センチ、幅2メートルと小さいので、今でも日が出ると中は30℃にはなります。いまのところ電熱温床の必要は感じていませんが、必要と思う時が来れば上記の情報、参考にさせていただきます。
投稿情報: とりのさとZ | 2010/02/11 11:09
とりのさとさん、
「なんとかプラグトレイ育苗が軌道に乗っている」
まさに「なんとか」、です。
一番の厳寒期は、もう、あきらめて、キャベツやレタスなんかも箱播きしてポット取りしてます。カリフラワーなどは、ほんとに発芽がそろいませんので。
踏み込み温床をやらない方は、サツマの苗取りとかはどうするんでしょうか。とりのさとさんは、購入するとお聞きしていますが、te-teさんは、その電気温床の上で、何か工夫されているんでしょうね。
投稿情報: とびら | 2010/02/12 06:03
サツマイモは、昔は踏み込みしておりましたが、今はしていないです。お彼岸の頃マルチを張って、トンネルをかけて、植え付けています。この辺りの気候だからできることですが、それでも苗取りが遅くて5月下旬になることが多いです。
そうですね、今年は電熱線をもう一つ入れて、早めてみようかな、という気持ちになりました。
投稿情報: te-te | 2010/02/12 12:22
te-teさん、
再度ありがとうございます。
当方は、3月下旬、踏み込み温床の上が少し空いてきてから、サツマを伏せてます。
遅霜の危険がありますので、定植は5月に入ってから。何度かに分けて苗取りするので、最後は6月の末になってしまいます。
投稿情報: とびら | 2010/02/18 06:26