ｎｅｗ「菜園・野の扉ワンダーランド」

大寒の卵

前の記事で、訪問していただいた梨木香歩さんの小説の掲載の雑誌名を、間違えていました。誤り「野生時代」→正しい「野性時代」　編集者の方、大変失礼いたしました。『雪と珊瑚』という梨木さんの連載小説について、詳しいあらすじは、ここで読めます。

さて、「大寒の卵」については、昔、今はなき（？）ブログで書いたことがあります。

http://nonotobira.dreamlog.jp/archives/42822.html#more

すでにすっかり、卵業界に定着しているみたいで、検索すると直販サイトがずらり。

あるサイトには、「昔から「大寒の卵は滋養に富んでいるので、食べると健康に暮らせる」と言われていたようです。いろいろ調べると、二十四節気のひとつ「大寒」の中には、更に「鶏始乳」という細分された期間もあるようで、これは鳥が卵を抱き始める時候、という意味らしいので、その頃の卵は生気に満ち溢れているということからきたことなのかもしれません。」 

鶏始乳（にわとり はじめて にゅうす、にわとり はじめて とやにつく）というのは、はじめて見たので、調べると、

http://ja.wiktionary.org/wiki/%E9%B6%8F%E5%A7%8B%E4%B9%B3

立春の直前の５日間くらいをさすようです。なぜ、滋養に富んでいるのか、というと、あんまり産まない時期だから、ということなんでしょう。今の普通の養鶏では、１年中同じように産ませる技術があるから、「寒たまご」といえども、特に滋養に富んでいることはないと思います。「風水」的には、あたっているのかどうか・・・

実は、年末から、玉子焼きがうまくできなくて・・・

うちは、電気のない里山の鶏小屋で飼っているので、日照が少なくなる秋から産卵率が落ちていきます。そして、冬至を過ぎる頃から、休んでいた鶏たちが徐々に産み出して、春には「そんなに毎日産まなくてもいいよ、休んでよ」という感じになります。昔の粗食よりは、栄養価の高いエサだから、産み出しも「鶏始乳」より早い時期になるのでしょう。

で、なぜ、玉子焼きがうまく焼けなかったかというと、「新鮮すぎた」ということなのです。卵が新しいと、ゆで卵がうまくむけないのは、周知のことと思いますが、玉子焼きも、夏場とは違う心構え（！）で作らないと、うまくいかないのだと、玉子焼き歴ウン十年にしてはっきりとわかりました。

卵の新鮮さは、産み落とされてからの「積算温度」で決まります。出荷用→おまけ用→自家用のランクで、自家用の卵になるのは、往々にして殻が薄く温度変化の影響を受けやすい卵ですので、夏場は最大限の注意を払って管理していても、調理段階では「劣化」が進んでいるわけです。しかしながら、気温の低い冬場は、自家用卵ですら、とにかく卵は「劣化」しないのです。

ということで、実にしっかりした白身の卵なので、玉子焼きの卵液（私なりの「黄金比」がある）を混ぜる回数（多すぎると、弾力を失うので、少な目を心がけていた）を、冬は増やす、という心構えが、ふんわり、ぷりぷり、ジューシーな玉子焼きを作るコツなのでした。

さて、「鳥インフル」が煮詰まってきています。

５年前の茨城での「鳥インフル」（「違法ワクチン」使用によるものと思われる）について書いた記事が、ここにありますが、今回はまったく様相を異にしています。この件は、次の「菜園たより」に、多分夫が書くことになると思います。

「菜園たより」１月３週号アップ

最後に残っていたナスの片付けも終わり、露地の作付けにエンジンがかからなければならない時期ではありますが、１２月の２０日に大雨が降って以来、雨なしで、さすがに乾燥が極まってきました。昔は、１月の初めからトンネルでの作付けを色々していましたが、近頃は、年内と１月下旬に振り分けるような感じです。今日は、年明け初の小松菜・カブを蒔きました。

さて、１月３週号の見出しは、

「耐える・・・　/　「西の魔女」が来た　/　料理メモ～山芋ソテー」です。

さし絵がないです。これは、山芋のソテーの写真。

本文中にありますが、作家の梨木香歩さんが、取材のため、当菜園を訪問されました。『西の魔女が死んだ』の作者です。とても素敵な方でした。めぐりめぐってのご縁でお会いでき、幸運でした。同行の編集者の方も、かわいい若い方で、案内する夫は、いつにもまして楽しそうでした。

（1月26日）

「ノラのパン通信」２０１１年１月号アップ

パン通信１月号をまたやっとアップしました。

これは、２月の新作「玄米パン」

「昔からお世話になっている「くぬぎの森広場」の吉田さんが作ったおいしい玄米を、窯でローストした後、ミルサーで粉にして、全粒粉入りの生地に練りこみ、ふっくらと香ばしく焼きました。蜂蜜を加えることによって、いっそう滋養に富み、深い味わいになりました。」とのことです。

今年も、パン通信と菜園たよりのアップのお知らせしか、記事にできないような気がしますが・・・

１５日は昔で言えば、「成人式」の日。当寄居町では今年は９日（日）にありまして、娘が仙台からやってきて参加してまたすぐ帰っていきました。私は疲れました。

このところ毎日寒いですが、西日本のほうでは、ずうっと「異常天候＝かなり寒い＝警報」が出ていて、とうとう、「記録的下層寒気の襲来！」とのことです。ああ、大変です。

 

「菜園たより」２０１１年１月１週号アップ～今季最低

年始の「菜園たより」をやっとアップしました。野菜セットの初出荷は５日でしたので、すでに１週間。今年から、新しいサイトで「たより」をアップしていきます。よろしくお願いいたします。

ブログを利用したサイトなので、更新は楽なんですが、まだ、サイトの形自体が出来上がっていないので、おたおたしています。

「商用利用」というわけではなく、「名刺」代わりなので、ぼちぼちやりたいと思います。

さて、今朝も冷えました。冬の楽しみは、気象庁の今日の最低気温のページを見ることです。うちでは、熊谷気象台のページからたどりますが。埼玉では、年末から鳩山の「頑張り」が目をひきましたが、今朝はどうやら寄居も今季最低のマイナス５度以下で鳩山に迫っています。同じ寄居町でも、この辺は鳩山に近い気温まで下がりますので、いつも「（鳩山＋寄居）÷２」の気温を目安にしています。最近は、秩父より鳩山の方が最低気温ではトップのことが多いのですが、昔の記録を見ると、８０年代はダントツ秩父が寒い。マイナス１５度くらいまで毎年のように下がっている。今は、マイナス６~７度くらいみたい。どうして、秩父はあったまって、鳩山はさむくなったのか。

昨年独立した翼君の就農した栃木県那須烏山の気温を確認することも多いですが、どうも、この辺よりだいぶ寒い。厳しいところに行っちゃった・・・　夏は、この辺より「涼しい」でしょうが。トラクターが、晴れた日の夕方でなくちゃかけられない、と言ってました。

知人の所の気温を見ることもたびたびありますが、今の家の前住者（先輩）が冬の寒さに命の危険を感じて引っ越した先の、千葉の方も、ずい分気温は下がっているようで。

などなど、凍える朝は、楽しめます。

新年いろいろ

また、よくわからない絵ですが、夫が描いた年賀状のさし絵です。

私がプリントして、元旦に二人して何十枚か書き上げてほっとしたのもつかの間、昨日は、私が「腰砕け」状態。年末からの疲れが出たようで、はいはい・つかまり立ちしてましたが、今朝はだいぶ回復。思えば、一年前は、研修生~スタッフの翼君がいたし、息子は「ノラのパン」を始めてなかったので、今より1.5人前ほど手があったわけで。畑も5反近く増えたけど、仕事が大きく遅れることもなく、12月は菜園始まって以来最高の売上（「ノラのパン」は、売上がほとんど経費で消える、採算度外視状態なので、水増し、ではある）となっていたこともあり、まあ、よく持ちこたえたというところです。

今から、夏場の草管理がおそろしい、わけですが、大晦日ぎりぎりに、野菜セットをご希望になって今までキャンセルを待っていただいていた方々へ、「新規顧客募集はこの先ありませんので」のメールを出し切って、一つほっとしています。今後の経営については、色々考えていますが、基本は縮小収拾、です。（老）夫婦二人でやり切れる範囲で、ということになります。

さて、昨年の秋、この地区にも「ひかり」が通って、色々な会社が、ＡＤＳＬと同じ価格で「ひかり」できますよ、と営業かけてきまして、開線工事があちこちで見受けられましたが、うちは、これのままです。ネットをそんなに早く使いたい、という欲求がありません。実に狭い視野（天気とニュースちょっとと、知り合いのブログ、検索少々）しか開いていないので。

でも、新年早々受け取ったメルマガ久々の「有機農業ニュースクリップ」を読んで、ネットを使った有意義な取り組みに自分も参加しようかと思いました。「日刊ベリタ」です。以前、小耳に挟んではいたような気がしますが、有料なんですね。それで引いちゃったのだと思うのですが。やはり、知りたい人がお金を出すのが当たり前、とも思い、会員になることを検討してます。皆様もいかがでしょうか。

ちょっとみてみると、「松田のマヨネーズ支援運動」で代表を引き受けていただいた大野和興さんが編集長なんです。

ニュースクリップの堀さんにしても、大野さんにしても、その人となりなどは存じ上げませんが、こういう活動をネット上で展開していらっしゃることには、深く敬意を表します。

自分も、こんなブログを書いてネットの端切れにひっかかっているわけで、やはり、少しでも「有意義な情報」を公開して行く努力をしなくちゃ、と思いました。