東北ツアーが幕を下ろしてから、もう一ヶ月強も経ってしまいました。
最近は、部活とアルバイトに一日の三分の二を使ってしまっています。
アルバイトでは職業柄、30分の間に10~20人近くの人とコミュニケーションを取ります。
一回のアルバイトは大体5時間なので、単純計算で一日少なくとも100人近くの人とコミュニケーションをとる機会があるのです。
お客様の中にはいろいろな方がいます。
サラリーマンの方、主婦の方、学生の方、お年を召した方、酔っ払いの方、体に障害を持つ方、、、。
言う言葉はいつも同じです。
「いらっしゃいませ」
「ありがとうございました」
言う言葉は同じですが、同じように言ってはいけないと教えられます。
機械的に言うのではなく、相手に合わせて言い方に気を使う必要があります。
子供なら目線の高さを合わせて、同年代なら少し砕けた雰囲気で、年上の方にはより丁寧に。
それでも中には子供扱いされたくない子もいると思います。
自分は同年代だと思っていても、相手は自分をとても年下に思っているかもしれません。
一瞬で見分けて適切な対応をすることは難しいと思いますが、どうにかして100人一人ひとりに合ったコミュニケーションが取れたら、その一瞬は自分にとってもお客様にとっても素敵な時間になるのではないかと思います。
悲しい思いや辛い思い、イライラしている方には少しでもその思いがやわらかくなりますように、
嬉しいことがあって良い気分でいらした方にはさらにそれがふくらみますように。
毎日の繰り返しの中でたまに忘れてしまいそうになりますが、忘れそうになるたび思い出そうと思います。
舞台でのお客様との交わりあい、アルバイト先でのお客様との交わりあい、どちらも交われるなら相手をプラスに。
そしていつか普段から、言葉・呼吸・動作によって自分と関わる人が皆幸せな気分になれるように、日々経験を積み重ねていきたいです。
村岡佳奈