今回の舞台。
私はとても不思議な体験をしている。
稽古の時から、
舞台の上で、
私が今まで会ってきたたくさんの人たちに再会し、
いつか観た光景を目の当たりにし、
何度となく
泣き
悔やみ
笑っている。
過去の私、
結婚式を間近に控えて亡くなった友人、
今は疎遠になった小学校の時の友人、
最後にヨーグルトを食べさせたおじいちゃん、
あの日の雪空、
会ったことはないけれど、会っている踊り子、
私が素直に向き合えないわたしのおばあちゃん、
色の消えた日々、
昔となりにいた彼、
その次にとなりにいてくれた彼、
となりにいてくれるあなた、
音が遠くにきこえる
歩いても
歩いても
たどり着かない気がしたあの日。
今まで、
舞台に立ってきたけれど、
こんなにも自分と出会う瞬間はなかったように思う。
自分と出会いながらも、
舞台に立つ自分はやはり、また遠い誰か。
役の名前とかはないのだけれど、
私のからだを通って、
何人かの生き様がちらっとだけ舞台に立ち現れる。
そんな時間にしたいと思って日々精進。
今もクリエイトしている。
仙台で公演したこと、
これから旅に出ること、
今回作品について、
今の現状について、
私たちの年頃について、
私とあの人との間柄、
いろんな はざま でおろっとしながら、
やっぱりクリエイトしに立ちます。
千葉瑠依子
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