長きにわたってずっとクリエーションを見てきて、今まで色々と思うことはありました。
一時期はこの創られたものを嫌いになり、拒絶のような状態に陥ったこともありました。
喜怒哀楽と感情はあれど、それらを舞台上で見せられてすんなり「いい舞台だった」という人はいないと思います。
今回の作品を見ていて僕が感じていたことは、飯田さんもおっしゃっていましたが、「誰にでもあること」が舞台上で起きているという感覚でした。
舞台上のどの人に焦点を当てて見ても、自分に重なる部分があるなと僕は思いました。
だからこそ、自分の嫌な部分であったり、過去の清算できなかった出来事を掘り返される気持ちになることもあります。
この作品の稽古の中でその感覚に初めて出会ったとき、僕はこの作品を嫌いになりました。
嫌なものは嫌なんです。
でも、出演者の皆が舞台上で悲しんだり苦しんだり、喜んだり、楽しんだりすることは僕は凄く嬉しいんです。
僕は少なくとも今は世界なんて規模では物事を考えられません。
でも、”どこかで“、”だれか“は苦しめなかったり、悲しめなかったり、喜べなかったり、楽しむことができない生活を送っているのではないか、と想像しています。
なので、僕的にこんなに自分の感情を露わにしてよいものをお客様に見ていただけるのは凄く嬉しいんです。
今はこの気持ちが強くて、是非この作品を多くの人に見て頂きたいのです。
辛く感じることも、悲しく感じることも、またはよくわからないという方もいると思います。
だからこそ、僕はこの作品を見た皆様からアンケートなどということではなく、素直な感想や気持ちなどを聞きたいです。
長々と書きましたが、今となっては僕はこのe-dance仙台メンバーのファンの1人です。参加者全員が大好きです!!
齋藤裕亮
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。