もう、この話はやめたい、と思いつつ、またもや「最強ヨトウ」と私が勝手に呼んでいる「ハスモンヨトウ」について少々。
2年前から使い出した草の多い畑で、里芋・サツマイモ・大豆・山芋、とヨトウムシの巣窟となる作物に囲まれているところは、特に被害がひどいです。ブロッコリーとキャベツそれぞれ2ベットを早期に放棄粉砕。しかし、今も、しばしば歩行中の幼虫を見かけますし、被覆資材をしなかった本葉がでかかったホウレンソウがばたばたと倒されています。ネキリムシも多いけど。
8月末定植のキャベツ類までは、何とか2回「虫見」をして、ウネ間の草もきれいにしました。草に産み付けられたヨトウムシが、1ミリ目合いのネットをくぐって入ったであろう小さな幼虫も、出来る限りつぶしたつもりです。
しかし一方、この写真のように、まだまだ、産卵が行われています。中には初めて作っている、紫色のコールラビがあることを知ったうえで、成虫は、パオパオに産み付けたのか。卵を持ち帰り、数日保管していましたが、孵化はしないようです。綿みたいな被いがないと死んでしまうのでしょうか。
これは、上記のキャベツのネットの中、マルチとネットの間の土にあったサナギです。このように、土の繭みたいなものを自ら作っていることが、よくあります。
これだと、トラクターなどの爪の直撃を受けない限り、耕しても生き残るのではないかと思われます。この土の「鎧」を作るのは、ハスモンヨトウだけなのか、ほかのヨトウも作るのかは不明です。
あとは、後ろのほうのキャベツ類と、白菜が手付かずに近いので、まだまだ気が抜けません。
隣のK農園さんは、先日夜の9時過ぎまで、懐中電灯で人参の虫取りをしていたそうで。うちも、今収穫している人参は抜くと、ポロリとでかい幼虫が出てくる有様で、すぐ使って片付けてしまうつもり。この先のものに被害が出たら、夜の虫取りしなくちゃいけませんね。
今年、いろいろヨトウ話に花が咲いたわけですが、2つ疑問が残っています。
・孵化したての幼虫の歩行可能距離。
・卵塊ではなく、ちょっとずつ産み付けることがあるのかどうか。網の上から中の葉っぱになど。シンクイムシは、べたがけのパオパオの上から、産卵可能と思われますが、ヨトウムシはどうなのか。
ご存知の方いらしたら、ご一報ください。
お疲れ様です。 今年は、本当にひどいようです。他人事ではないのですが、キャベツとブロッコリーは諦めました。白菜は何とかなると思いますが・・・・・自信なし。
投稿情報: とんぼ | 2007/10/18 09:25
とんぼさん、
白菜のほうが、虫見しずらいです。例年でも、あとあとまで被害をひきずるので、今年などどうなることか。
午前中、玉ねぎ苗の除草をしていたら、ウネ間などで、大きな奴がごろっとしていたり。相当な距離を「歩く」と思われます。
蒔きつけてから、ずっと1ミリ目合いのネットをしていた大根、間引きながら、中くらいの幼虫を見つけ、以前なら、中で繁殖したのか、と青くなるところ、ふむふむそこのトマトのところから来たのね、と、あっさりガテンしてつぶせるので、ストレスは減りました。
投稿情報: とびら | 2007/10/18 14:04
僕もネットの上に産まれた卵を見つけました。あれって孵ったら中に落ちますよね。
今年は勉強になります。
投稿情報: かぜだより | 2007/10/19 20:17
かぜだよりさん、
前のコメントにお返事できなくてすみません。有機農研の「土と健康」最新号に、推進計画に対する各都道府県の取り組みの一覧が出ていましたね。早く「予算の受け皿」を作らなきゃ、みたいな感じを受けましたが。
ハスモンヨトウは、本来南方系だったのに、施設の中で増えて、だんだん北上してきたのだ、という話をどこかで読みました。うちも、ハウスの骨に、産み付けられている卵を何度か見ています。
それから、この辺昔は8月から9月はじめにはキャベツがとれなかったのに、今は、夏中どこかの畑にキャベツがある(慣行だから、ネットなし)ようになっていて、(たぶん)アブラナ科が好きなヨトウムシにとって、とてもよい繁殖地になっているのでは、と思われます。
だから、今年は少雨で病死が少なくて大発生した、というより、いつも大体大発生、ということになるのでは、と思っています。
投稿情報: とびら | 2007/10/20 05:58