さて、旧宅の鍵を返し、夏の果菜類の片付けもだいたい終わって、漬物仕事も1段落、あとはこの1週間の出荷をやり遂げて、新年に滑り込むだけ(かな? 膨大な量の会計入力が残っている)ですが。
「担い手・品目横断政策」については、自分たちの営農自体には「関係ない」のですが、この地域の農業の行く末を左右するものですので、
担い手育成・品目横断的経営安定対策推進メールマガジン
というものを購読していました。気が付くと、秋口から全然送信されていませんでした。以前もほとんど中身は読んでいなかった(!)のですが。
2,3日前、来たのが、
担い手育成・品目横断的経営安定対策推進メールマガジン(第85号 平成19年12月21日発行)
ninaitemerumaga85.txtをダウンロード
これまでのメルマガでは、「よいことばかり」書いていたのに、
「本対策については、そのねらいや仕組みについて長い間論議を尽くし、今年4月
から本格実施に至ったものですが、対策自体がまだ緒についたばかりということも
あり、実際の生産現場では制度に関する普及・浸透が十分でなかったことによる様
々な不安や不満の声が聞かれました。」
とのことを告白し、
「今年秋口から、若林農林水産大臣の指示により、生産現場の生の声をお
伺いする、いわゆる「御用聞き農政」を全国44道府県で実施しました。」
とのこと。
細かい内容は、テキストを読んでいただくとして(まだ、農水の当該ページにはアップされていない。前号は9月に出たきり)、
名前まで変わった!
「制度への誤解が生じないよう、制度内容を的確に表現するものに変更することにしました。これにより、本対策の名称も、「水田・畑作経営所得安定対策」という名称に変わります。」
参議院選での敗北が大きいんでしょうねえ・・・
2007年12月6日「環境支払い」 、2007年6月3日「消えた麦秋」、2006年12月12日「小麦の担い手」、2006年12月2日「担い手育成、FTA(二国間自由貿易協定)、有機農業推進法案」
いつも早起きですね。こちらは熟睡中です(笑い)。
過ちは正すのがよろしいのですが、いろいろな現象に一喜一憂するのは如何なものかと(担い手育成・品目横断的経営安定対策がよろしいということではありませんが)。打ち出す政策というものがこんなものかとがっかりします。政治家にとって選挙は命ですからこういうことになるのでしょうけど。
投稿情報: とんぼ | 2007/12/24 10:05
ブログの記事は、何回かに分けて、ちょこっとずつ書いて、朝は家事の合間に「ぺっ」とアップすることが多いです。あと、昼ごはんの後とか。
夜は、「めしふろねる」ですので。
「戦後最大の農政改革」が、半年で、ぐずぐずです。
投稿情報: とびら | 2007/12/25 05:25
「品目横断」の「地域集積」、採用参加した農家の評判もよくないようです。農家がまるで雇用されたかのような一斉作業形態になって、主体性がなくなってしまうとか。
一方の有機農業関連への予算5億円はどう使われるのでしょうか。全国一律の企画に使われるのか、それとも都道府県で割れば1県あたりわずか1千万円に。
投稿情報: | 2007/12/25 12:46
農政改革よりも自己改革を。
それが全てかと思います。
投稿情報: ringoya | 2007/12/25 16:07
25日、昼の書き込み、私です。失礼しました。
投稿情報: とりのさとZ | 2007/12/25 18:14
こうも簡単に見直すというのは,品目横断を進めていた現場に対してもハシゴを外す事で,ただただ混乱を招きますね。
何年か後にまたやるっつったって誰が着いてくるんでしょうか。
投稿情報: かぜだより | 2007/12/25 23:39
とりのさとさん、
有機推進法案によってもたらされる予算の使い道、一応フォローはしたいとは思っていますが、自分たちへのメリットみたいなものは、全然期待しておりません。現在、「自力」で営農していらっしゃる方は、みなそうなんだと思います。
じゃあ、「次世代」の就農希望者への補助、とするか、というと、一応それが一番必要だ、と言いはしますが、そんなものなくてもやるもんはやる、というところもあり、
この辺は、「有機農業への幻想」を高めるマイナス要因も考えねば、などと、以下のかぜだよりさんのブログに引用されている記事を読んだりして思うわけです。
http://d.hatena.ne.jp/kazedayori107/20071224#p1
だから、生まれてから30年農村で生きて見てきた、りんごやさんの、「農政改革よりも自己改革を。」(かっこいいです、私はミーハーなので)を芯とした主張には、大変共感、あこがれます。
この記事
http://sanissi.exblog.jp/d2007-12-16
へのコメントとか。
かぜだよりさん、
「はしごをはずす」っていうのが、適切な要約ですね。
茨城は、独自に「エコ農業県」として、アピールする戦法をとりはじめたようで(ちょっと前の、日本農業新聞の一面に出ていました)、農業の現場なども、活気があるんでしょうね。
投稿情報: とびら | 2007/12/26 06:03
農政は語るだけで済むけども自己改革は行動・辛い辛い力仕事(様々な改善やら膨大な処理)が必要です。
こんな辛い仕事、やりたい奴ぁ居る訳ねーよな。というのがホントの所です。
投稿情報: ringoya | 2007/12/26 14:28