味噌つくりについての、過去の記事は、古いものから、
http://nonotobira.hp.infoseek.co.jp/miso.html (ホームサイトの味噌のページ 2003年)
http://nonotobira.blog.drecom.jp/archive/8 (旧ブログ 2004年)
http://nonotobira.typepad.jp/blog/2007/01/post_ae5a.html (2007年)
http://nonotobira.typepad.jp/blog/2008/01/post-374d.html (2008年)
とあります。
去年は、大豆を蒸す際の「ミソ」、竹筒を紹介しましたが、
今回は、糀つくりのとっておきの「ミソ」を。
私が嫁入り(?)前から持っている「茶こし」です。
糀付けの際、セイロごとに蒸しあがった米を広げた上に、これにこうじ菌を入れてはらはらとまんべんなく落としていくのです。
「こうじ菌は歩けない」(名言ですなあ)ので。
蒸しあがった米を一気に広げて、ボールに取り分けた少量の米に全てのこうじ菌をまぶして、それを全体に散らばせる、という一般的なやり方(うちも、セイロごとに当初はそうしていた)より、「米の一粒一粒に菌が付く」というイメージに近づけると思ってやっています。(もちろん「芸の細かい」夫の考案、3,4年前から)
8升の米なら、5つのセイロに分けて蒸しますので、こうじ菌も5つに小分けしておきます。
そして、糀製造機から上げた糀も、冷えたら5つに分けて塩を混ぜ、ポリ袋に入れておいて、味噌の仕込みのときも、5つに分けて蒸した大豆の1セイロ分と混ぜていくわけです。これで、天地返しなどしなくても、ゆっくりと「平等に」味噌が熟成していく(というイメージ)のです。
今年は、糀は8升ずつ2回作って、味噌は、4合塩(豆1斗、米1斗、塩4合=容積比)のを8升、長くもたせる5号塩を8升の2タル分を、一気に1日でやりました。写真は、2回目の糀を冷ましている横で、大豆を4升ずつ(3セイロ分)浸水しているところ。
翼くんと、もう1人隣町の新規就農者の手伝いがあったので、隣家に釜など一式借りて、2つのカマドで2回戦大豆を蒸して、午前中に終了。
怒涛の味噌週間も無事に終わりました。
先日お会いした、茨城の農家の方が、ブログで、
「炎天下大豆の間を管理機で土寄せしている時、「これは一体いくらになるんだろうか?一体いくらになるんだろうか?」という呪いのような問いがボーっとする頭の中をリフレインしている。そんな二律背反な思いをして作っている大豆。」
http://nousagyou.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-ae6b.html
と書いていましたが、この感じよくわかります。うちの場合、大豆だけではなくいろいろありますが。
懲りずに、今年も大豆はまきます。でも、年々、カメムシなどの虫害が多く、収量が悪くなるような感じですので、品種は再考するかもしれません。ずっと、この辺の在来の「こさ豆」という晩生種だったのですが。
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