5月17日に、寄居町の生産者で、放射能汚染実態調査を要望したことは、この5月20日の記事で書きました。
町議会への陳情書は、議場で読み上げられるにとどまり(それは最初からわかっていました)、また、町長への要望書に関しては、私が「町長へのEメール」という町のホームサイトにあるフォームから2通出したメールへの返事、という形で、6月1日に農林課の回答がありました。
その内容は、「寄居町独自の調査を行なうつもりはない」というもので、その前の5月23日の県の発表=県として、各市町村の校庭などの測定を行なっていく(知事記者会見テキスト版 平成23年5月23日 - 埼玉県ホームページ )を受けてのものでした。
この「校庭等の放射線測定」が、寄居町でも行なわれ、6月15日に発表されました。
結果は、ここにあります。
値的には、地表面でも0.1マイクロシーベルト毎時前後。この辺が、「ホットスポット」ではないか、お客さんに出す野菜の汚染度は大丈夫なのか、という、私達の心配は、ほぼおさまるような、値なのでは、と思います。これから、色々他の地域の値と比較して、きっちりと、お客様にお伝えしたいと思っています。
この結果は、小中学校の保護者には、教育委員会委員長の名前で配布され、全世帯には、回覧で配布される(うちにはまだ回ってこないが、町長名でしょう)ようです。
しかしながら、何の説明もつけずに、結果をぽーんと配布するやり方には、不満が残ります。
「測定した全ての地点で、文部科学省発表「福島県内の学校等の校舎・校庭等利用判断における暫定的考え方について」における事故収束後の上限値〔20mSv(ミリシーベルト)/年(屋外3.8µ Sv(マイクロシーベルト)/時)〕を下回っております。」
という前文にも。
この上限20ミリシーベルトに関しては、福島の方々をはじめ、多くの人々の運動の成果として、次のような変更を、5月27日に文部科学省自体が発表しているのに。
福島県内における児童生徒等が学校等において受ける線量低減に向けた当面の対応について:文部科学省
「暫定的考え方で示した年間1ミリシーベルトから20ミリシーベルトを目安とし,今後できる限り,児童生徒等の受ける線量を減らしていくという基本に立って,今年度,学校において児童生徒等が受ける線量について,当面,年間1ミリシーベルト以下を目指す。」
そうすると、3.8マイクロシーベルト毎時の20分の1は、0.19マイクロシーベルト毎時
だから、寄居町でも、上限の2分の一程度の放射線量である、ということになります。で、測定場所は、校庭の中央部だから、もっと、汚染の高いところも在るかもしれません。
いたずらに、怖がる、のではなく、また、いたずらに、汚染を小さく見せようとするのではなく、ちゃんと、比較できるように、値を提示してもらいたいものです。
私としては、今後とも、土壌の検査をしてもらいたい、と、県とか町とかに要求(一人でも)していきたいと思っています。
あああ、農繁期なのに。
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