5月17日(火)に、寄居町役場に、以下のような要望書(町長宛)と、陳情書(町議会議長)を、近隣の生産者15名の連名で、提出しました。
件名 放射能汚染実態調査について
要旨 町内の土壌及び農産物への放射能汚染実態調査を早急に行なっていただきたい。
理由
・ 去る3月11日の東日本大震災に端を発する、東京電力福島第1原子力発電所の事故によって、東北・関東一円に放射性物質が飛散しました。埼玉県もこの災禍をまぬかれず、当然のことながら、寄居町にも及んでいると思われます。
・ 埼玉県が、県内数ヶ所で、大気、土壌、及びその生産物に対する調査・検証を逐次行なっているのは、了解しています。しかしながら、ここ寄居町では、いまだ、そうした調査は一度も行なわれておらず、熊谷、秩父などの結果から、あいまいな類推をするしかすべがない状況です。
・ 私たち、有機野菜生産者は、地元だけでなく、遠方へも野菜や畜産物を出荷していますが、それらの消費者の方々に納得していただける説明は、今だできずにいます。
・ 私たち、生産者一同は、寄居町が主体となって、農産物と土壌への放射能汚染の実態調査を行なっていただくよう、強く要望いたします。
以上
これは、以前の記事に書いたように、埼玉県でのモニタリング調査で、牧草から暫定規制値以上の放射性物質(セシウム)が検出されたことを受けて、「よりい輪組」(東京の自然食品店「輪屋」への共同出荷グループ)や、研修先の皆農塾のSさんと相談するなかで、実現したものです。
横浜の実家の母に、先日アップした、夫の「野良で考えたこと~福島原発事故以来」という文章を、プリントしたものを、毎週の野菜便に同封したのですが、昨日母から、ちょっとした荷物が届き、こんな手紙が添えられていました。
「・・・原発事故の終息までなかなか時間がかかりそうで、目に見えないものだから、心が安まりません。・・・あの震災以来、すこしおかしくなっています。何もする気がしないとか、友達と言っていますが、そうもいっていられませんし・・・」
母は、77歳。敗戦の時は、小学生か。四国の人なので、広島の原爆のことは身近だったのかもしれません。雨に当たるのがこわかった、といっています。ネット情報など触れない人なのに、こんな感想を持っているんですね。
「正しく怖がる」という言葉をよく見かけますが、まだ、私にはよくわかりません。
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